【公式】漢方薬局 下田康生堂|婦人科の悩みに漢方相談|成田市・千葉県

婦人科の悩みに寄り添う漢方相談|漢方薬局 下田康生堂【成田市・千葉県】
生理痛、不妊、更年期障害――。
女性のからだは、年齢や季節、生活環境によって繊細に変化します。
「病院では異常がないと言われたけれど、体調がすぐれない」
「月経のリズムが乱れがちで、日々の生活がつらい」
そんなお悩みを抱えていませんか。
漢方薬局 下田康生堂は、千葉県成田市にて、婦人科の不調に特化した漢方相談を行っています。
東洋医学の知恵にもとづき、あなたの体質やライフスタイルに合わせたオーダーメイドの漢方薬をご提案。
自然の力を借りながら、心身のバランスを整え、未来へつながる健やかさを育んでいきます。
女性のからだと向き合う漢方婦人科学
――月経・妊娠・出産・更年期まで支える婦人科専門学問
女性のからだは、命を育み、未来へとつないでいく尊い存在です。
しかしその一方で、月経、妊娠、出産、授乳、更年期と、人生の中でたびたび大きな変化と向き合わなければなりません。
こうした女性特有の生理的特徴と、そこから生じるさまざまな症状・疾患を深く理解し、
一人ひとりの体質やライフステージに応じたケアを行うのが、漢方婦人科学です。
漢方婦人科学は、単なる「病気を治す技術」ではありません。
女性が本来持つ力――からだを調え、命を育む力――を引き出し、支えるための、数千年にわたる知恵の結晶です。
📚 漢方婦人科学|目次
漢方婦人科学とは
漢方婦人科学は、中医学の基本理論――陰陽五行学説・臓腑経絡学説・気血津液理論・病因病機学・四診八綱・弁証施治――をもとに、女性の体に特有な生理・病理の変化や疾患を専門的に探究する学問分野です。
本来、「中医婦人科学」(ちゅういふじんかがく)が正式な呼称ですが、当サイトではより親しみやすく「漢方婦人科学」という言葉を用いてご紹介しています。
中医学では、女性は男性に比べて「血(けつ)」と「腎(じん)」のはたらきに強く影響を受けると考えられており、これらのバランスを整えることが婦人科症状への根本的なアプローチとされています。
- 血:月経・妊娠・授乳を支える基盤
- 腎:生殖能力と生命力をつかさどる源
これらのバランスが崩れると、月経異常や不妊症、子宮疾患、乳房疾患、更年期障害などが発生します。
つまり、漢方婦人科学とは、女性の生命のリズムそのものを調整・サポートする医学なのです。

漢方婦人科学が対応する女性特有の症状・疾患
漢方婦人科学は、女性のからだに生じるさまざまな不調・疾患に対して、
単に症状を抑えるだけでなく、体質・気血水のバランス・臓腑機能の乱れを根本から整えることを目指します。
以下、主要な対象領域を具体的にご紹介します。
月経異常(月経周期・量・質のトラブル)
- 生理不順:周期が短い、長い、安定しない
- 過多月経・過少月経:経血量の異常
- 無月経:3か月以上月経が来ない
- 痛経(生理痛):経前・経期に激しい腹痛
(漢方的背景:肝気鬱結、血瘀、寒凝、気血虚損など)
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生理周期の乱れや生理前後の不調が気になる方は、月経異常特集ページをご覧ください。
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生理痛や生理前の不調が気になる方は、生理痛特集ページをご覧ください。
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帯下異常(おりものトラブル)
- 異常帯下:色・量・においの異常(黄色・悪臭など)
- 慢性膣炎:湿熱、脾虚による防御機能低下
不妊症・習慣性流産
- 排卵障害型不妊:腎虚・肝鬱型が多い
- 着床障害型不妊:血虚・血瘀型が多い
- 流産癖:脾腎両虚による胎元不固
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妊娠期トラブル
- 胎動不安:流産リスク増大(腎虚・気血不足)
- 妊娠高血圧症候群:肝陽上亢・血瘀タイプが多い
出産・産後異常
- 難産・微弱陣痛:気血不足、瘀血阻滞
- 悪露異常:瘀血残留、気虚不排
- 産後うつ:血虚、心脾両虚
腫瘍性疾患
- 子宮筋腫:気滞血瘀、湿熱蘊結
- 卵巣嚢腫:湿痰凝滞
- 子宮内膜症:血瘀阻滞
更年期障害
- ほてり・汗:陰虚火旺
- 不眠・イライラ:心腎不交、肝鬱化火
- めまい・骨粗鬆症:腎精不足、脾気虚弱
これら女性特有の疾患に対し、漢方婦人科学では、
「個別症状に応じた体質診断」+「根本からのバランス調整」というアプローチを取ります。
漢方婦人科学における診断と治療の原則
漢方婦人科学では、からだ全体の調和を重視し、
症状だけではなく、その人自身の「体質」と「バランスの乱れ」を深く診断して治療します。
診断・治療にあたっては、漢方薬独自の方法論――四診合参(ししんごうさん)+弁証論治(べんしょうろんち)――が用いられます。
四診合参とは
「四診」とは、以下の4つの方法で体の状態を総合的に把握する診察法です。
- 望診:顔色、舌の色、唇、体型、態度、経血や帯下の色・量・質を観察
- 聞診:声、呼吸音、体臭や帯下・悪露のにおいを聴き、嗅ぐ
- 問診:自覚症状、月経周期・妊娠歴・出産歴・生活習慣・感情変動などを詳細に聞き取る
- 切診:脈診(脈の形、力、速さ)、腹診(圧痛、冷え、張り)による診察
これらを総合的に組み合わせることで、表面には現れない内側のバランスの乱れまで読み取ります。
弁証論治とは
四診によって得られた情報をもとに、患者さん一人ひとりの体内状態を総合的に分析することを弁証(べんしょう)と呼びます。
弁証によって導かれる主なタイプは――
- 気血の異常:気虚、血虚、気滞、血瘀
- 臓腑の異常:肝鬱、脾虚、腎虚、心脾両虚など
- 陰陽の異常:陰虚火旺、陽虚寒盛
- 邪気の影響:寒邪、湿熱、痰湿など
この弁証をもとに、処方を決めていきます。
漢方薬の治療基本戦略
- 補う(補気・補血・補腎)
- 巡らせる(理気・活血・通経)
- 清める(清熱・解毒・化湿)
- 温める(温陽・散寒・暖胞)
つまり、漢方婦人科学では
「病気を攻める」のではなく、「体を養い、流れを正すことで自然に回復させる」 というアプローチを取ります。
診断と治療の流れまとめ
- 四診合参で体の状態を多角的に把握
- 弁証により体質・バランスの乱れを特定
- 施治(オーダーメイド漢方処方)で体内の調和を回復
この繊細で一貫したプロセスこそが、
漢方婦人科学が「女性の一生を支える医学」と呼ばれる理由なのです。
女性のライフステージ別|漢方婦人科学に基づく養生法
女性のからだは、一生の中でいくつもの大きな転換期を迎えます。
中医婦人科学では、それぞれのライフステージに応じた適切な養生(健康管理)を重視します。
「未病を治す」――つまり、病気になる前に体を整えること。
それこそが、女性の健やかな人生を支える最大の鍵です。
思春期の養生(初潮〜成熟期)
思春期は「腎気が満ち始める時期」。
月経の開始は、女性の生理機能が本格的に動き出すサインです。
この時期の特徴
- ホルモンバランスが不安定
- 感情変動が激しい
- 月経異常(過多・過少・不規則)が起こりやすい
養生ポイント
- 無理なダイエットを避け、栄養バランスを整える(特に鉄・たんぱく質・亜鉛)
- 過度なストレス・夜更かしを避ける
- 正しい性知識と自分のからだへの理解を深める
妊娠・出産期の養生(妊活〜産後まで)
妊娠・出産は、女性にとって「血と気の大きな消耗イベント」。
胎児を育むためには、からだに十分な気血と腎精が必要です。
この時期の特徴
- 腎精(生殖エネルギー)の大量消耗
- 気血の偏り(胎動不安、流産リスク)
- 出産による気血の急激な失調(産後トラブル)
養生ポイント
- 妊娠前から腎を養い、血を充実させる(補腎養血)
- 妊娠中は「胎教」を重視し、情緒安定をはかる
- 産後は十分な休養と栄養補給(産後一ヶ月=「月子」のケア)
- 授乳期は気血を補い、乳房ケアを徹底する
更年期の養生(閉経前後)
更年期は「天癸(生殖機能をつかさどるエネルギー)」が衰え始める時期。
腎精不足により、全身のバランスが乱れやすくなります。
この時期の特徴
- 陰陽バランスの乱れ(陰虚火旺・陽虚寒盛)
- 情緒不安、動悸、不眠、ほてり、発汗などの症状
- 骨量減少、血管機能低下(動脈硬化リスク)
養生ポイント
- 腎陰・腎陽のバランスを整える(補腎填精)
- 穏やかな運動(気功、太極拳、ウォーキング)で気血を巡らせる
- 睡眠と休養をしっかりとる
- 過度な情緒変動を避け、穏やかに過ごす
- 定期的な婦人科検診で早期対応
高齢期の養生(閉経後以降)
閉経後、腎精の減少は加速しますが、中医学では「老いてもなお、腎を養うことで元気に生きる」ことを重視します。
この時期の特徴
- 骨粗鬆症、認知症、免疫力低下リスク
- 脾胃の機能低下による消化吸収力の減退
養生ポイント
- 補腎壮骨(腎を養い、骨を強くする)
- 脾胃を守り、消化吸収を助ける
- 適度な運動と社会参加で心身を活性化する
漢方婦人科学が得意とする婦人科難治性疾患へのアプローチ
婦人科には、現代医学でも原因が特定しづらかったり、治療が難航する「難治性疾患」が少なくありません。
漢方婦人科学は、こうした複雑な症例に対して、
体質・気血水・臓腑機能の総合調整による根本治療を得意としています。
漢方薬で考える「難治性婦人科疾患」
- 月経不順(月経周期の長期異常・無月経など)
- 重度の生理痛(器質的疾患を伴うもの)
- 不妊症(機能性不妊・反復流産)
- 子宮筋腫・卵巣嚢腫
- 子宮内膜症
- 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
- 更年期障害の重症型(うつ、不眠、動悸など)
これらは単なる「局所の問題」ではなく、
全身のバランス破綻(特に腎・肝・脾の失調)から発生すると漢方薬では考えます。
具体的アプローチ例
不妊症へのアプローチ
- 補腎填精(腎を養い、生命力を充実させる)
- 養血調経(血を養い、周期を整える)
- 理気解鬱(ストレスを緩和し、気血の流れを促す)
子宮筋腫・内膜症へのアプローチ
- 活血化瘀(血行を促進し、しこりを柔らげる)
- 健脾利湿(脾胃を整え、湿痰を除去する)
- 清熱解毒(慢性炎症・異常増殖を抑える)
PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)へのアプローチ
- 健脾化痰(代謝機能を改善し、痰湿体質を是正)
- 補腎助陽(腎の機能を高め、排卵力を回復)
- 疏肝理気(自律神経系のバランスを整える)
更年期障害へのアプローチ
- 滋陰清熱(陰虚による火照り・不眠を鎮める)
- 補腎健脾(全身の基礎体力を底上げする)
- 安神養心(精神的な不安定さを落ち着かせる)
漢方薬ならではの強み
- 原因が不明確でも体質から整える(診断名に縛られない)
- 症状と体質を両面からケアする(対症+根本治療)
- 一人ひとりにカスタマイズできる(オーダーメイド施治)
こうした総合的・柔軟なアプローチによって、
現代医学だけではカバーしきれない「女性の深い悩み」に応えることが、漢方婦人科学の真骨頂です。
漢方婦人科学の発展史――数千年にわたる女性へのまなざし
漢方婦人科学は、単なる医療技術ではありません。
それは、太古の昔から女性のからだと命に向き合い続けてきた、人類の知恵と愛情の結晶です。
漢方婦人科学の発展史――数千年にわたる女性へのまなざし
古代(紀元前〜秦漢時代)
最古の中医学古典『黄帝内経』には、すでに月経、生殖、出産に関する理論が詳細に記載されています。
また秦漢時代には、世界最古の産科学専門書『胎産書』が編纂され、
女性の生理・病理に対する体系的理解が飛躍的に進みました。
隋唐〜宋金元時代(7〜13世紀)
国家による医療制度が整備され、婦人科は正式な独立科目となりました。
- 孫思邈『千金要方』:妊娠、出産、産後ケアを系統立てて記述
- 陳自明『婦人大全良方』:月経、妊娠、胎教、産後養生まで広くカバー
この時期に、今日に受け継がれる漢方婦人科学の理論的基盤が確立しました。
明清時代(14〜19世紀)
臨床実践を重視する時代となり、多くの婦人科専門書が著されました。
- 傅山『傅青主女科』:肝・脾・腎の三臓バランスに基づく治療体系を構築
- 『医宗金鑑・婦科心法要訣』:国家主導でまとめられた婦人科学の集大成
漢方婦人科学は、この時代に理論と実践の両面で大きく深化し、現在の治療体系の基礎となっています。
近現代(20世紀以降)
近代西洋医学の影響を受けつつも、
漢方婦人科学は独自の発展を遂げました。
- 全国各地に中医学院設立、婦人科教育の体系化
- 中西医結合(中医学と西洋医学の融合)による新しい治療体系の確立
- 不妊症、更年期障害、婦人科腫瘍などへの総合的アプローチの確立
科学的根拠を重視しながらも、個々の体質に応じた柔軟な治療方針を守り続けています。
未来へ――
現代は、少子高齢化、ストレス社会、生活スタイルの多様化など、女性を取り巻く環境が急激に変化しています。
こうした中、「女性が自分らしく、健やかに生きるための医療」が求められています。
漢方婦人科学は、伝統と革新を融合させながら、
これからも女性たちの心身を支え続ける存在でありたいと考えています。
――数千年にわたり受け継がれてきた中医学の叡智を、いま、あなたの未来のために。
🌿 下田康生堂での漢方相談の流れ
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初回カウンセリング(約90分)
生活習慣・体質・月経状況・体調全般をじっくりヒアリングします。 -
四診合参による体質診断
舌診・脈診を組み合わせ、体質を総合的に判断します。 -
オーダーメイド漢方処方ご提案
体質・不妊の原因に応じた最適な漢方薬と養生アドバイスをご提案します。 -
定期フォロー
月1回程度、体調や治療経過に応じた処方見直しやアドバイスを行います。監修者メッセージ
からだの不調には、必ずその人なりの理由があります。
漢方では、表に現れる症状だけでなく、体質や生活リズムの中にある小さなサインを大切にします。
もし今、からだの声に少しでも違和感を感じているなら、どうか一人で抱え込まないでください。
あなた自身が本来持つ力を、もう一度引き出すお手伝いができれば幸いです。
体質やライフスタイルに合わせた無理のない方法で、一緒に整えていきましょう。
まずはお気軽にご相談ください。監修者プロフィール
🎓 日本大学薬学部卒業/上海中医薬大学中医学科日本校卒業/薬剤師/国際中医専門員。
📚 「漢方薬局 下田康生堂」代表。20年以上にわたり、漢方相談を通じて地域医療に貢献。
🌸 特に不妊症・婦人科疾患の体質改善サポートに多くの実績を持つ。
🗣️ 企業向けセミナーや日本大学薬学部公開講座での講師などを通じ、漢方の魅力を広く伝えている。下田 健一郎
漢方薬局 下田康生堂実店舗のご案内
店舗名 漢方薬局 下田康生堂 住所 千葉県成田市幸町487 電話番号 0476-22-4160 営業時間 9:00~17:00(漢方相談は最終19:00まで) 定休日 水曜日 駐車場 近隣にコインパーキングあり オンライン相談 遠方の方はZoom相談可能