スギナ茶(問荊茶)とは|味・淹れ方・漢方の視点と歴史を解説

スギナ茶(スギナ・問荊茶)春の野原を一杯に、ノンカフェインの野草茶

早春にツクシを伸ばし、続いて杉の葉のような姿を広げるスギナは、日本各地で古くから親しまれてきた野草です。緑茶を思わせるすっきりとした風味と、ほのかな香ばしさが特徴。ノンカフェインで、日々の水分補給や食事のおともに気軽にお楽しみいただけます。

こんな方に選ばれています

  • ノンカフェインのお茶を日常的に取り入れたい方
  • 緑茶に似たすっきりした味わいの野草茶を探している方
  • 日本・中国・ヨーロッパで親しまれてきた伝統的な野草に関心のある方
  • 季節感のある一杯を、毎日の暮らしに添えたい方
読みたいところから

スギナ茶の味わい ── 緑茶を思わせる、すっきりとした野草茶

淡い黄緑色に淹れたスギナ茶
湯気とともに広がる、淡い黄緑色

淹れたスギナ茶は、淡く澄んだ黄緑色。草原を思わせるさわやかな香りがほのかに立ちのぼります。口に含むとわずかな苦みと渋みがありますが穏やかで、緑茶に似たすっきりとした後味が残ります。ほのかな甘みも感じられ、野草茶としてはクセが少なく、はじめての方にも飲みやすい部類です。よく冷やしたアイスでも、すっと喉を通る一杯になります。

スギナ茶とは ── 由来と特徴

春の野原に生えるスギナ
春の野山に静かに広がるスギナ

スギナはトクサ科トクサ属の多年草(学名 Equisetum arvense L.)で、日本では北海道から九州まで広く野山に自生しています。早春にツクシ(土筆)と呼ばれる胞子茎を伸ばし、その後に栄養茎である細い緑色のスギナが生え揃います。私たちが「スギナ茶」として親しんでいるのは、夏から秋にかけて地上部の栄養茎を採取し、丁寧に天日乾燥させたものです。

漢方では『問荊(もんけい)』の名で知られ、同じトクサ属の『木賊(もくぞく・Equisetum hyemale)』とは別種として古くから区別されてきました。日本では江戸時代以来、各地の民間薬として広く用いられ、お風呂に入れる薬草風呂や、煎じて飲む健康茶として人々の暮らしに溶け込んでいます。カルシウム・カリウム・マグネシウム、そしてケイ素(シリカ)などのミネラルを含むことが知られ、「ミネラルの宝庫」と呼ばれることもあります。

スギナが歩んできた道 ── 民間利用の歴史と当店の考え

道端や畑の隅にも当たり前に生えるスギナは、洋の東西を問わず人々の暮らしに寄り添ってきた野草です。日本では「ミネラルの宝庫」として、中国では『問荊』の名で、ヨーロッパでは『ホーステール』として、それぞれの文化のなかで長く親しまれてきました。

日本 ── 各地に伝わる民間薬・薬草風呂

日本ではスギナは古くから各地で民間薬として用いられ、煎じて飲んだり、煎液をお風呂に入れて薬草風呂として楽しんだりと、暮らしのなかでさまざまに活用されてきました。乾燥スギナを粉末にしてふりかけとして食卓に取り入れる地域もあります。胞子茎のツクシは春の山菜として食卓に上ることでも知られ、スギナと合わせて季節を感じる野草の代表格となっています。

中国 ── 『問荊』の名で薬草書に

中国の伝統医学では、スギナは『問荊(wèn jīng)』の名で、唐代の《本草拾遺》以来、各地の薬草書に記載されてきました。『四川中薬志』『陝西中草薬』『江西草薬手冊』など地方の薬草書を中心に登場し、その性味は「平〜微涼、甘・苦」、肺・胃・肝の経絡に働くとされています。漢方の正式な経典方剤にはほとんど登場せず、各地の家庭や民間で受け継がれてきた素朴な使い方が特徴です。

ヨーロッパ ── ホーステールとして親しまれて

ヨーロッパでは古くからスギナを『ホーステール(horsetail)』と呼び、ハーブティーや座浴などで親しんできました。19世紀ドイツの自然療法家クナイプ神父が広めたことでも知られています。現代では欧州医薬品庁(EMA)の伝統的ハーブ製品のモノグラフや、ドイツのコミッションEモノグラフにも収載されており、長く飲み継がれてきた歴史が公的にも整理されています。フランスのフィトテラピーでは、含まれるケイ素(シリカ)に着目した使われ方も伝えられています。

スギナは、日本でも中国でもヨーロッパでも、決して華やかな主役の薬草というわけではありませんが、それぞれの土地の暮らしのなかで、長く飲み継がれてきたお茶です。当店では、こうした伝統に敬意を払いつつ、毎日の一杯として気軽にお楽しみいただける食品としてご提案しています。

漢方におけるスギナ茶の位置づけ

漢方ではスギナを『問荊(もんけい)』と呼び、中国各地の薬草書に記載があります。性味は「平〜微涼、甘・苦」、肺・胃・肝の経絡に働くと位置づけられています。

四気(性)

へい

五味

甘・苦

かん・く

帰経

肺、胃、肝

はい・い・かん

漢方理論では『問荊』は「涼血止血」「利水通淋」「明目」などの範疇に分類されてきました。中国各地の地方薬草書での記載が中心で、正式な経典方剤への配合はあまり見られない、民間色の濃い生薬として位置づけられています。当店では食品として販売しており、特定の効能効果を謳うものではありません。

なお、同じトクサ属の植物には『木賊(もくぞく・Equisetum hyemale)』があり、こちらは漢方の正式な生薬として『疏風散熱・明目退翳』などの範疇に分類されます。スギナ(問荊)と木賊は近縁ではあるものの別の植物であり、漢方では古くから別物として扱われてきました。

スギナ茶のおいしい淹れ方

基本

スギナ茶の茶葉2〜3gを急須やティーポットに入れ、熱湯を注いで3〜5分蒸らします。お好みで蒸らし時間を調整し、濃さを加減してください。

煮出し

300〜800mlの水にスギナ茶の茶葉2〜5gを入れ、沸騰後弱火で3〜5分煮ます。火を止めてから10〜15分ほどおくと、成分がしっかり抽出されます。

アイス

煮出しをやや濃いめに作り、粗熱を取ってから冷蔵庫で冷やします。氷を入れたグラスに注いでお召し上がりください。

スギナ茶 100gの商品写真

商品情報

品名
スギナ(すぎな)
内容量
100g(目安:約20〜50杯分)
形態
原形
原産地
国産
カフェイン
含まない(ノンカフェイン)
価格
750円(税込)

スギナ茶は、緑茶に似たすっきりとした味わいで、ノンカフェイン。日々の水分補給や食事のおともに、毎日の一杯として気軽に取り入れていただける野草茶です。春の野原を一杯のお茶に──ぜひお試しください。

妊娠中の方、授乳中の方は、ご使用前に医師または薬剤師にご相談ください。

スギナ茶のよくある質問

スギナ茶にカフェインは入っていますか?

スギナ茶にカフェインは含まれていません。夜のひとときや就寝前にも安心してお飲みいただけます。

ニコチンが含まれていると聞きました。安全ですか?

スギナにはごく微量のニコチンが含まれることが報告されています。ただし日常的な飲用量(茶葉2〜5g/杯)に含まれる量はわずかで、健康な成人が通常通り楽しむ範囲では心配の少ないものと考えられています。一方で長期間にわたる大量摂取はお控えいただき、1日1〜2杯程度を目安にお楽しみください。

木賊(トクサ)と同じものですか?

スギナと木賊(トクサ)は同じトクサ科トクサ属に属する近縁種ですが、別の植物です。スギナは漢方では『問荊(もんけい)』、木賊は『木賊(もくぞく)』として、古くから別物として扱われてきました。当店のスギナ茶はスギナの全草を乾燥させたもので、木賊とは別の素材です。

スギナ茶は美容に良いのですか?

民間ではスギナに含まれるケイ素(シリカ)などのミネラルに着目し、爪や髪、肌の健やかさへの期待をもって飲まれることがあります。スギナがカルシウム・カリウム・ケイ素などのミネラルを含む素材であることは古くから知られていますが、当店では食品として販売しており、特定の効能効果を謳うものではありません。味わいや香りをお楽しみいただく一杯としてお飲みください。

スギナ茶はどんな悩みに親しまれてきたお茶ですか?

スギナ(問荊/もんけい)は古くから植物性の養生茶として親しまれ、民間では利尿(水分のすっきり感)を期待して飲まれてきました。伝統的な親しまれ方であり、効果を保証するものではありません。

ミネラルが豊富と聞きました。

スギナはカルシウム・カリウム・マグネシウム、ケイ素などのミネラルを含み、「ミネラルの宝庫」と呼ばれることがあります。日々のミネラル補給を意識する方に親しまれていますが、特定の効能をうたうものではありません。

妊娠中・授乳中でも飲めますか?

妊娠中・授乳中の方は、スギナ茶のご使用をお控えください。スギナにはごく微量のニコチンや、ビタミンB1を分解する酵素(チアミナーゼ様物質)が含まれることが報告されており、母体・胎児・乳児への影響を避けるための念のための判断です。すでにお飲みになっている方や、ご心配な場合は、医師または薬剤師にご相談ください。

送料はいくらですか?送料無料はありますか?

送料は配送地域によって異なり、ご注文手続きの画面で自動的に計算されます。商品を入力先住所とあわせてご確認ください。なお、合計15,000円(税込)以上のご購入で送料が無料になります。

注文してからどのくらいで発送されますか?

13時までにいただいたご注文は、当日中に発送いたします。ただし水曜・祝日は定休日のため、翌営業日以降の発送となります。また、臨時休業をいただく場合もございますので、お急ぎの際はあらかじめご了承ください。

返品・交換はできますか?

衛生上、お客様のご都合による返品・交換は承っておりません。ただし、破損・誤配送・品質異常など商品に不備があった場合は、商品到着後7日以内にご連絡いただければ、交換または返金にて対応いたします。

どのような支払い方法が使えますか?

各種クレジットカード(VISA・Mastercard・American Express・JCB・Diners Club)と、コンビニ決済がご利用いただけます。

相性のよい組み合わせ

スギナ茶は単味でも香ばしくおいしくお飲みいただけますが、他の素材と合わせることで風味の幅が広がります。当店でお取り扱いのある相性のよい素材をご紹介します。

桑の葉茶

桑の葉は、クセが少なくほんのりとした自然な甘みが広がる、緑茶に近い穏やかな飲み口が魅力です。そのまろやかな甘みがスギナのわずかな苦渋をやわらげ、すっきりとした一杯にまとまります。漢方では涼やかな性質をもつ問荊と、清肺・平肝の桑葉。ともにクセの少ない涼やか系の養生茶として、穏やかに調和してくれる組み合わせです。

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焙じはとむぎ

香ばしく焙煎したはとむぎ(ヨクイニン)は、ポップコーンやきな粉を思わせる懐かしい焙煎香が持ち味。その香ばしさがスギナの素朴な草香に奥行きを添え、麦茶のように親しみやすくまろやかにまとまります。漢方では、利水通淋の問荊と利水滲湿のはとむぎ。ともに水の巡りを整える素材として重なり合い、祛湿の方向で寄り添ってくれる取り合わせです。どちらもノンカフェインなので、時間帯を問わず楽しめます。

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焙じどくだみ茶

どくだみは、焙煎によって独特の青臭さがやわらぎ、麦茶やほうじ茶に通じる香ばしさが先に立つすっきりとした味わいに。スギナはもともと軽く煎じたどくだみを思わせる素朴さがあり、焙じどくだみと合わせると香ばしさが補われ、自然になじみます。スギナ(問荊)とどくだみ(十薬)は、いずれも日本の暮らしのなかで親しまれてきた民間の利水養生素材。古くから相性のよい取り合わせとして伝えられてきました。どちらもノンカフェインで、就寝前のひとときにもおすすめです。

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本品は天然の植物を原料としているため、収穫時期やロットにより、葉の色・大きさ・香りに多少のばらつきが生じることがあります。また、製造工程で十分に管理しておりますが、原料由来の茎や葉の小片などがごくまれに含まれる場合があります。品質上の問題はございませんが、気になる場合は取り除いてお召し上がりください。

本ページでご紹介している内容は、生薬の伝統的な使われ方や漢方理論に基づく情報であり、特定の疾病に対する効能効果を示すものではありません。食品として、日々の暮らしの中でお楽しみください。体調に不安のある方は、医師または薬剤師にご相談ください。
漢方薬局 下田康生堂 店舗外観

漢方薬局 下田康生堂

千葉県富里市日吉台4-9-11

TEL:0476-22-4160

監修:薬剤師・国際中医専門員 下田健一郎

参考文献

  1. 公益社団法人 日本薬学会「スギナ」 https://www.pharm.or.jp/flowers/post_28.html
  2. 熊本大学薬学部 薬用植物園「スギナ」 https://www.pharm.kumamoto-u.ac.jp/yakusodb/detail/007224.php
  3. 中医世家「問荊」 https://www.zysj.com.cn/zhongyaocai/wenjing/index.html
  4. European Medicines Agency「Assessment report on Equisetum arvense L., herba」 https://www.ema.europa.eu/en/documents/herbal-report/final-assessment-report-equisetum-arvense-l-herba_en.pdf
  5. Carneiro DM, et al. 「Randomized, Double-Blind Clinical Trial to Assess the Acute Diuretic Effect of Equisetum arvense in Healthy Volunteers」Evidence-Based Complementary and Alternative Medicine. 2014.

最終確認:2026年5月30日

参考文献(成分・近縁素材に関する研究)

※以下は本品の配合素材・成分・近縁植物等に関する研究であり、本品(食品)の効能効果を示すものではありません。被験対象・剤形(抽出物・別種・外用等)は本品と異なる場合があります。

  1. Carneiro DM, et al. 「Antihypertensive effect of Equisetum arvense L.: a double-blind, randomized efficacy and safety clinical trial」Phytomedicine. 2022. PMID: 35168030