メグスリノキ茶(目薬の木)とは|味・淹れ方・漢方の視点を解説

メグスリノキ茶(目薬の木)ノンカフェイン ── 戦国の世から伝わる「千里眼の木」を、一杯のお茶に

メグスリノキ(目薬の木)は、秋に紅葉するカエデの仲間です。戦国時代から「千里眼の木」の名で親しまれてきたこの薬木を、日々のお茶として気軽にお楽しみいただけます。木の香りとほろ苦さが持ち味のノンカフェイン。蜂蜜を添えたり、冷やしたりと、お好みのスタイルでどうぞ。

こんな方に選ばれています

  • パソコンやスマホと長く向き合う毎日を過ごしている方
  • 夜寝る前にも飲めるノンカフェインのお茶を探している方
  • お酒を楽しむ機会が多い方
  • 昔から伝わる、少し珍しいお茶を試してみたい方
読みたいところから

メグスリノキ茶の味わい ── 木の香りとほろ苦さ

淹れたお茶は澄んだ琥珀色。湯気とともに、木をそのまま嗅いだような素朴な香りが立ちのぼります。口に含むと、渋みというより木の芯を噛んだようなしっかりとした苦味が広がります。この個性が好みを分けるところですが、蜂蜜を加えたり冷やしたりすると、ぐっと和らぎます。菊花や枸杞子など、甘みのある素材とのブレンドも味をととのえるのに向いています。

メグスリノキ茶とは ── 由来と特徴

メグスリノキ(目薬の木)は、ムクロジ科(旧カエデ科)カエデ属の落葉高木で、学名を Acer maximowiczianum といいます。本州・四国・九州の山地に育つほか、中国の中南部にも分布する樹木です。秋には鮮やかに紅葉するカエデの仲間で、お茶に使われるのは樹皮・小枝・葉の部分です。

その利用の歴史は古く、室町から戦国の世にかけて、北近江(現在の滋賀県)や播州(兵庫県)で樹皮の煎じ液が評判となり、江戸時代には全国へ広まりました。「千里眼の木」「長者の木」といった別名が残り、各地の山間部で薬木として大切にされてきたことがうかがえます。薬木として用いる文化は日本で独自に育まれたもので、中国の本草書には薬用としての記載が見当たりません。当店では国産のメグスリノキを100%使い、保存料・着色料・人工甘味料を加えずにお届けしています。

目薬の木が歩んできた道 ── 民間利用の歴史と当店の考え

メグスリノキが「目薬の木」と呼ばれるようになった背景には、数百年にわたる民間利用の歴史があります。ここでは、文献や各地に残る言い伝えをもとに、その歩みをたどってみます。

戦国〜江戸時代「長者の木」と呼ばれた薬木

戦国の世、メグスリノキは目のための薬木として珍重され、各地で取引されました。一説には、黒田官兵衛の祖父・黒田重隆が、この木からつくった目薬を広峯神社の御札とともに売り広め、莫大な財を築いたとも伝えられています。「長者の木」という別名は、こうした逸話に由来するともいわれます。

ただし、この逸話は後世の物語に基づくもので、黒田家の正史には見当たらず、史実かどうかは定かではありません。とはいえ、目薬の木がそれほど価値ある素材として扱われていたことは、各地に残る記録からうかがい知ることができます。

秩父・慈眼寺の「眼茶」

埼玉県秩父の札所十三番・慈眼寺では、メグスリノキを用いた「眼茶(めちゃ)」が古くから親しまれ、現在も受け継がれています。お寺と一杯のお茶という取り合わせは、この素材が地域の暮らしに深く根づいてきたことを物語っています。

山里に伝わる「薬木」

山間部では、樹皮や小枝を煎じた液を目を洗うために用いたり、日々の養生のために飲んだりする習慣が各地に伝わってきました。お酒を楽しんだ翌日に飲むという使われ方も語り継がれており、暮らしのなかの身近な薬木として親しまれてきたことがうかがえます。

こうした言い伝えは、効能を保証するものではありません。けれども、長い時間をかけて人々の暮らしに寄り添ってきた素材であることは確かです。当店では食品としてお届けしており、特定の効能効果を謳うものではありません。その歴史に敬意を払いながら、まずは一杯のお茶としての味わいを楽しんでいただければ幸いです。

漢方におけるメグスリノキ茶の位置づけ

はじめにお伝えしておくと、目薬の木は中薬(漢方薬の原料)ではなく、日本で独自に発展した民間の薬木です。そのため、本来は正式な性味・帰経・功効が定められていません。下記は、民間での使われ方や含まれる成分から推し量った「参考としての分類」であり、漢方の文献による裏づけがあるものではありません。

四気(性)

涼〜平

推定

五味

く(推定)

帰経

かん(推定)

漢方の臓腑理論には「肝は目に開竅(かいきょう)する」という考え方があります。肝のはたらきが目にあらわれるという意味で、目の不調に対しては肝に向けて用いられる生薬(決明子・菊花・枸杞子など)が知られています。目薬の木が民間で「目にも、肝にも」と語り継がれてきたことは、この漢方の考え方と興味深く重なります。とはいえ、これは漢方の体系とは別に日本で育った民間薬であり、漢方の枠組みにそのまま当てはめて理解するには注意が必要です。

メグスリノキ茶のおいしい淹れ方

基本

茶葉3〜5gを急須やティーポットに入れ、熱湯を200〜300ml注ぎます。3〜5分ほど蒸らしてからお召し上がりください。蒸らす時間が長いほど苦味が強まるので、お好みで加減してください。

煮出し

風味をしっかり引き出したいときは煮出しがおすすめです。茶葉5〜10gを水500〜1000mlに入れ、沸騰後は弱火で10〜15分ほど煎じます。木の香りが濃く広がります。

アイス

濃いめに煮出したお茶の粗熱を取り、冷蔵庫で冷やします。冷えると苦味がやわらぎ、すっきりとした口当たりになります。暑い季節や、苦味が気になる方にもおすすめです。

メグスリノキ茶 100gの商品写真

商品情報

品名
目薬の木(めぐすりのき)
内容量
100g(目安:約20〜30杯分)
形態
茶葉(刻み)
原産地
国産
カフェイン
含まない(ノンカフェイン)
価格
1,500円(税込)

木の香りとほろ苦さ、そして長い歴史に育まれたメグスリノキ茶を、ぜひ一度お試しください。

妊娠中の方、授乳中の方は、ご使用前に医師または薬剤師にご相談ください。

メグスリノキ茶のよくある質問

メグスリノキ茶にカフェインは入っていますか?

カフェインは含まれていません(ノンカフェイン)。就寝前のリラックスタイムにも、時間帯を問わず安心してお飲みいただけます。

「目薬の木」という名前ですが、目薬や漢方薬ですか?

いいえ。目薬でも漢方薬(中薬)でもなく、日本で古くから親しまれてきた民間の薬木を原料にした食品のお茶です。「目薬の木」は植物そのものの名前です。当店では食品として販売しており、特定の効能効果を謳うものではありません。味わいや香りをお楽しみいただく目的でお飲みください。

メグスリノキ茶はどんなお茶ですか?

「目薬の木」という名のとおり、山里では古くから樹皮や小枝の煎じ液を目を洗うために用いたと伝えられ、秩父の慈眼寺の「眼茶」など、目の養生にちなんだ歴史をもつ素材です。パソコンやスマホと長く向き合う方に親しまれています。伝統的な親しまれ方であり、効果を保証するものではありません。

お酒の翌日に飲まれてきたと聞きました。

民間では、お酒を楽しんだ翌日に飲むという使われ方も語り継がれてきました。漢方の位置づけでも帰経を「肝」と推定し、「目にも、肝にも」と語り継がれてきた素材です。あくまで伝統的な親しまれ方であり、医薬品的な効能をうたうものではありません。

苦味が強いと聞きました。飲みやすくする方法はありますか?

木の芯を噛んだようなしっかりとした苦味が持ち味です。蜂蜜を加える、冷やして飲む、菊花や枸杞子など甘みのある素材とブレンドするといった工夫で、ぐっと飲みやすくなります。蒸らし時間や煮出し時間を短めにするのもおすすめです。

飲みすぎても大丈夫ですか?

嗜好品のお茶として、常識的な範囲でお楽しみください。タンニンを多く含むため、飲みすぎると胃に負担を感じる場合があります。また、タンニンは鉄の吸収を妨げるはたらきがあるため、貧血が気になる方や鉄剤を服用中の方は控えめになさることをおすすめします。

妊娠中・授乳中でも飲めますか?

メグスリノキ茶はノンカフェインですが、妊娠中・授乳中の安全性に関するデータが十分ではありません。念のため、かかりつけの医師または薬剤師にご相談のうえお飲みください。

送料はいくらですか?送料無料はありますか?

送料は配送地域によって異なり、ご注文手続きの画面で自動的に計算されます。商品を入力先住所とあわせてご確認ください。なお、合計15,000円(税込)以上のご購入で送料が無料になります。

注文してからどのくらいで発送されますか?

13時までにいただいたご注文は、当日中に発送いたします。ただし水曜・祝日は定休日のため、翌営業日以降の発送となります。また、臨時休業をいただく場合もございますので、お急ぎの際はあらかじめご了承ください。

返品・交換はできますか?

衛生上、お客様のご都合による返品・交換は承っておりません。ただし、破損・誤配送・品質異常など商品に不備があった場合は、商品到着後7日以内にご連絡いただければ、交換または返金にて対応いたします。

どのような支払い方法が使えますか?

各種クレジットカード(VISA・Mastercard・American Express・JCB・Diners Club)と、コンビニ決済がご利用いただけます。

相性のよい組み合わせ

メグスリノキ茶のほろ苦さは、甘みや香りのある素材と合わせると、ぐっと楽しみやすくなります。当店で扱う、相性のよいお茶をご紹介します。

枸杞の実(クコの実・枸杞子・ゴジベリー)

乾燥果実ならではのやさしい甘みとほのかな甘酸っぱさが、メグスリノキのしっかりとした苦味を穏やかにやわらげます。淹れると淡い橙色がふわりと差し、ウッディな後味に華やぎが添わってまろやかな一杯に。民間で「目にも肝にも」と語り継がれてきたメグスリノキと、滋補肝腎・益精明目にちなんで親しまれてきた枸杞は、目と肝をいたわる養生の語りが重なる取り合わせです。

枸杞の実茶の商品ページを見る →

野菊花

野の花らしい素朴で力強い菊の香りが、メグスリノキの木の香りに芳香のアクセントを添えます。ともにほろ苦さを持つ素材どうしながら、花の香りが奥行きを生み、引き締まった後味に。肝にちなんで語られてきたメグスリノキと、清熱解毒・平肝にちなんで親しまれてきた野菊花は、目と肝をいたわる方向で穏やかに重なる養生の取り合わせです。苦味が際立つときは蜂蜜や枸杞子を少し加えると飲みやすくなります。

野菊花茶の商品ページを見る →

焙じはとむぎ(ヨクイニン・薏苡仁)

ポップコーンやきな粉を思わせる香ばしい焙煎香が、メグスリノキのウッディな香りと苦味をやわらかく包み込み、まろやかで飲みやすい一杯にととのえます。クセのない素朴な穀物の甘みが苦味の角をやわらげるのも魅力です。メグスリノキは肝臓をいたわる美容系のブレンドの一員として親しまれ、健脾にちなんで語られてきたはとむぎが脇を支える方向で穏やかに調和します。

焙じはとむぎ茶の商品ページを見る →

本品は天然の植物を原料としているため、収穫時期やロットにより、葉や樹皮の色・大きさ・香りに多少のばらつきが生じることがあります。また、製造工程で十分に管理しておりますが、原料由来の茎や葉の小片などがごくまれに含まれる場合があります。品質上の問題はございませんが、気になる場合は取り除いてお召し上がりください。

本ページでご紹介している内容は、生薬の伝統的な使われ方や漢方理論に基づく情報であり、特定の疾病に対する効能効果を示すものではありません。食品として、日々の暮らしの中でお楽しみください。体調に不安のある方は、医師または薬剤師にご相談ください。

漢方薬局 下田康生堂

千葉県富里市日吉台4-9-11

TEL:0476-22-4160

監修:薬剤師・国際中医専門員 下田健一郎

参考文献

  1. 熊本大学薬学部 薬用植物園 薬草データベース「メグスリノキ」(pharm.kumamoto-u.ac.jp)
  2. 東京生薬協会「メグスリノキ」(tokyo-shoyaku.com)
  3. 八並一寿ほか「未病対応食品としての利用が可能なメグスリノキのアルドース還元酵素阻害活性ならびに糖尿病網膜症の改善効果」日本未病システム学会雑誌 10(1), 2004
  4. 伊沢一男『薬木〈メグスリノキ〉』マキノ出版, 1995

最終確認:2026年5月29日