薔薇茶(マイカイカ・バラ茶)とは|味・淹れ方・漢方の視点

薔薇茶(マイカイカ・バラ茶)ノンカフェイン ── バラの花蕾がひらく、やさしい芳香のひととき

バラの花蕾をそのまま乾燥させた薔薇茶(マイカイカ)は、お湯を注いだ瞬間に華やかな芳香がふわりと広がる花茶です。漢方では理気解鬱の範疇に分類される生薬としても知られ、ノンカフェインのため一日の終わりのくつろぎの一杯にもお選びいただけます。

こんな方に選ばれています

  • 一日の終わりに、香りのよいお茶でゆったりとくつろぎたい方
  • カフェインを気にせず、夜のティータイムも楽しみたい方
  • 花蕾の姿が美しい、見た目にも華やかなお茶を探している方
  • 漢方・薬膳の素材を、日々の暮らしに取り入れてみたい方
読みたいところから

薔薇茶の味わい ── 華やかな芳香と、ほのかな甘み

薔薇茶を淹れた淡い黄金色の茶湯と花蕾
お湯を注ぐと花蕾がほどけ、華やかな香りが広がります

カップに注ぐと、淡い黄金色の茶湯に花蕾がゆっくりとほどけていきます。立ち上る香りは華やかでありながら穏やかで、口に含むとほのかな甘みが先に広がり、続いて微かな苦みが奥行きを添えます。クセが少なく飲みやすいため、花茶が初めての方にも取り入れやすい一杯です。紅茶やプーアル茶とのブレンドにもよく合います。

薔薇茶とは ── 由来と特徴

乾燥させた薔薇茶(マイカイカ)の花蕾
春の終わりから初夏、開花前の花蕾を摘み取り乾燥させます

薔薇茶の原料となるマイカイカ(玫瑰花)は、バラ科の植物ハマナス(Rosa rugosa Thunb.)の花蕾を乾燥させた生薬です。春の終わりから初夏、つぼみがほころぶ直前のものを摘み取り、低温で丁寧に乾燥させます。漢方では花の生薬「理気薬」の一つに数えられ、その芳香を生かして用いられてきました。

中国では宋代の頃から、花蕾を砂糖と練り合わせた玫瑰醤(マイカイジャン)や、それを包んだ玫瑰餅といった菓子の素材としても親しまれてきました。薬用として名高い産地は山東省平陰県で、紫紅色で大ぶり、芳香の濃いものが上質とされます。なお、市販の「バラ茶」にはマイカイカのほか、近縁の月季花(コウシンバラ、Rosa chinensis)が用いられることもあり、漢方ではこの二つは区別されています。

マイカイカが歩んできた道 ── 民間利用の歴史と当店の考え

華やかな香りを持つマイカイカは、漢方の生薬としてだけでなく、食や暮らしの中でもさまざまに親しまれてきました。ここでは記録に残る民間での使われ方をご紹介します。いずれも伝統的な利用の歴史であり、特定の効能効果を示すものではありません。

宋代〜菓子や食材として親しまれた花

中国ではマイカイカは古くから食材としても用いられ、花蕾を砂糖と練り合わせた玫瑰醤や、それを包んだ玫瑰餅などの菓子が作られてきました。

砂糖漬けの記録は宋代までさかのぼるとされ、現代でも山東省平陰県などの産地では食用バラの文化が受け継がれています。お茶として味わうだけでなく、デザートや料理に彩りを添える花としても親しまれてきた素材です。

お茶として ── 代茶飲の習慣

中国の古い本草書には、マイカイカを陰干しにし、湯にひたしてお茶の代わりに飲む「代茶飲」の記録が見られます。芳香を生かしたお茶として、暮らしの中で親しまれてきました。

暮らしの中で ── 花の酒や入浴

花蕾を酒に浸した玫瑰露酒のように、香りを生かしてお酒に用いる例もありました。また唐代には、楊貴妃がバラの花を浮かべた湯を好んだという伝承も残されています(史実かどうかは定かではありません)。

日本では ── ハマナスと薬膳ブーム

同じバラ科のハマナスは北海道や東北の海岸沿いに自生し、その実が果実酒などに利用されてきました。近年は薬膳の広まりとともに、マイカイカのお茶(ローズティー)が女性を中心に親しまれています。

このように、マイカイカは地域や時代によってさまざまに用いられてきました。当店では、こうした伝統を踏まえつつ、まずは香りと味わい、そして花蕾の美しい姿を楽しんでいただく食品としてお届けしています。

漢方における薔薇茶の位置づけ

漢方では、マイカイカは香りで気の巡りを助ける「理気薬」の一つに分類されます。その性質は次のように整理されています。

四気(性)

おん

五味

甘・微苦

かん・びく

帰経

肝、脾

かん・ひ

漢方では、マイカイカは「行気解鬱(気の巡りを整える)」「和血(血の巡りをやわらげる)」「止痛」といった働きの範疇に分類されます。香りのよい花の生薬らしく穏やかに気を巡らせる点が特徴とされ、古くは肝胃気痛・食少嘔悪・月経不調などの場面で用いられてきたと記録されています。理気の生薬でありながら辛温の刺激が強すぎず、和血しながらも血を激しく動かしすぎない、温和な性質が珍重されてきました。

薔薇茶のおいしい淹れ方

基本

花蕾3〜5個(約3〜6g)をティーポットや蓋付きカップに入れ、80℃前後のお湯を200〜300ml注ぎます。5分ほど蒸らしてお召し上がりください。沸騰直後の熱湯は香りが飛びやすいため、少し冷ましたお湯がおすすめです。1回の花蕾で2〜3煎お楽しみいただけます。

アイス

やや多めの花蕾で濃いめに淹れ、氷を入れたグラスに注ぎます。冷やしても華やかな香りが残り、暑い季節にも楽しめます。

蜂蜜アレンジ

お好みで蜂蜜を加えると、甘みと芳香がより引き立ちます。蜂蜜は40〜50℃程度まで冷ましてから加えてください。

薔薇茶 15gの商品写真

商品情報

品名
マイカイカ(まいかいか)
内容量
15g(目安:約3〜5杯分)
形態
ホール(花蕾)
原産地
中国産
カフェイン
含まない(ノンカフェイン)
価格
550円(税込)

華やかな芳香と、花蕾の美しい姿。薔薇茶は、日々のティータイムにちょっとした特別感を添えてくれる花茶です。天保年間創業の漢方薬局 下田康生堂が産地と等級を吟味して仕入れた一品を、ぜひ一度お試しください。

妊娠中の方、授乳中の方は、ご使用前に医師または薬剤師にご相談ください。

薔薇茶のよくある質問

薔薇茶にカフェインは入っていますか?

カフェインは含まれていません。ノンカフェインですので、就寝前のくつろぎの一杯としてもお召し上がりいただけます。

市販のローズティーやバラ茶と同じものですか?

「バラ茶」「ローズティー」と呼ばれるお茶には、ハマナス由来のマイカイカ(玫瑰花)のほか、近縁の月季花(コウシンバラ)が使われることもあります。当店の薔薇茶はマイカイカの花蕾を用いています。漢方ではこの二つは区別されており、それぞれ異なる素材として扱われます。

毎日飲んでも大丈夫ですか?

通常の量(1日に花蕾3〜5個程度)であれば、日常的にお楽しみいただけます。マイカイカは漢方では温性で気を巡らせる範疇の素材とされ、体質的にほてりやすい方は一度に大量に飲むことは控えめにするとよいでしょう。当店では食品として販売しており、特定の効能効果を謳うものではありません。

薔薇茶(マイカイカ)はどんなときに親しまれてきたお茶ですか?

マイカイカ(玫瑰花)は漢方で「理気解鬱(りきげうつ)」「行気解鬱(こうきげうつ=気の巡りを整える)」の範疇に分類される生薬とされ、華やかな芳香を生かしたくつろぎの一杯、就寝前の一杯として親しまれてきました。伝統的な親しまれ方であり、効果を保証するものではありません。

女性特有の不調と結びつけて紹介されるのはなぜですか?

玫瑰花は古くから「和血(わけつ)」「止痛(しつう)」「調経(ちょうけい)」の範疇で、月経の場面で用いられてきた記録があるためです。あくまで伝統的な使われ方であり、医薬品的な効能をうたうものではありません。

薔薇茶は美容によいのですか?

民間では美容を期待して飲まれることもありますが、当店では食品として販売しており、特定の効能効果を謳うものではありません。華やかな香りや味わい、花蕾の美しい姿をお楽しみいただく目的でお飲みください。

妊娠中・授乳中でも飲めますか?

マイカイカは漢方では和血(血の巡りにかかわる)範疇の素材とされています。妊娠中の方、授乳中の方は、念のためご使用前に医師または薬剤師にご相談ください。

送料はいくらですか?送料無料はありますか?

送料は配送地域によって異なり、ご注文手続きの画面で自動的に計算されます。商品を入力先住所とあわせてご確認ください。なお、合計15,000円(税込)以上のご購入で送料が無料になります。

注文してからどのくらいで発送されますか?

13時までにいただいたご注文は、当日中に発送いたします。ただし水曜・祝日は定休日のため、翌営業日以降の発送となります。また、臨時休業をいただく場合もございますので、お急ぎの際はあらかじめご了承ください。

返品・交換はできますか?

衛生上、お客様のご都合による返品・交換は承っておりません。ただし、破損・誤配送・品質異常など商品に不備があった場合は、商品到着後7日以内にご連絡いただければ、交換または返金にて対応いたします。

どのような支払い方法が使えますか?

各種クレジットカード(VISA・Mastercard・American Express・JCB・Diners Club)と、コンビニ決済がご利用いただけます。

相性のよい組み合わせ

薔薇茶は単独でも楽しめますが、他の生薬茶と合わせると味わいの幅が広がります。当店で取り扱う、相性のよい組み合わせをご紹介します。

なつめ(大棗)

なつめのやさしい自然な甘みが加わると、バラのわずかな苦みがまろやかにまとまり、淡白に感じられがちな味の輪郭がやわらかく整います。漢方では理気解鬱・和血のマイカイカと、補中益気・養血のなつめは、気と血をおだやかに整える温和な取り合わせとして、養生のブレンドに親しまれてきました。

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クコの実(枸杞子)

赤いクコの実と花蕾の彩りが重なって見た目が華やぎ、乾燥果実由来のやさしい甘みが味の輪郭をふんわりと整えます。和血のマイカイカと、養血・滋補肝腎のクコは、血を養いつつ巡りをやわらげる方向で寄り添い、八宝茶や美容ブレンドの彩りの要としても好まれる取り合わせです。

クコの実茶の商品ページを見る →

野菊花

野菊花のすっきりとした清涼感と素朴で力強い芳香がバラの華やかな香りに重なり、引き締まったすっきりとした飲み口になります。理気解鬱・和血のマイカイカと、清熱解毒・平肝の野菊花は、香りと清涼感が響き合う花どうしの取り合わせとして調和します。苦辛さが際立つ品種ですので、お好みでなつめやクコの実を少し加えるとまろやかに楽しめます。

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本ページでご紹介している内容は、生薬の伝統的な使われ方や漢方理論に基づく情報であり、特定の疾病に対する効能効果を示すものではありません。食品として、日々の暮らしの中でお楽しみください。体調に不安のある方は、医師または薬剤師にご相談ください。
漢方薬局 下田康生堂 店舗外観

漢方薬局 下田康生堂

千葉県富里市日吉台4-9-11

TEL:0476-22-4160

監修:薬剤師・国際中医専門員 下田健一郎

参考文献

  1. 国家薬典委員会 編『中華人民共和国薬典 2020年版(一部)』「玫瑰花」
  2. 江蘇新医学院 編『中薬大辞典』上海科学技術出版社「玫瑰花」
  3. 高学敏 主編『中薬学』中国中医薬出版社「玫瑰花(附:代代花)」
  4. 湖南中医薬大学第一附属医院「中医说玫瑰」(2022年)

最終確認:2026年5月29日