原料へのこだわり|中国で学び、自らの足で選ぶ
産地を歩き、自らの五感で選ぶ
当薬局の薬膳茶・薬草茶に用いる生薬原料は、薬剤師・国際中医専門員である店主自身が、中国の生薬市場に定期的に足を運び、品質を確かめたものです。
いずれも長い歴史を持つ中国の生薬流通の中心地であり、全国各地から集まる膨大な種類の生薬が、等級ごとに仕分けられ、日々取引されています。こうした市場に赴き、実際に手に取りながら原料を選定する作業は、文献や写真だけでは決して代替できないものです。
同じ名前でも、品質は一つひとつ異なる
生薬は、同じ品名であっても産地、収穫時期、乾燥・加工の方法によって品質が大きく異なります。色、香り、手触り、断面の状態。こうした微細な違いを見分けるには、長年にわたる経験と、実物に触れ続けることでしか養われない感覚が必要です。
たとえば同じ「黄耆」でも、断面の色味や繊維の密度、香りの強さで等級は何段階にも分かれます。こうした違いは、市場で実物を並べて比較しなければわかりません。当薬局では、原料一つひとつに対してこの選定の手間を惜しみません。
現地との信頼関係が、安定した品質を支える
高品質な生薬を継続的に仕入れるためには、現地の業者との信頼関係が欠かせません。定期的に市場を訪れ、直接顔を合わせて取引を重ねることで、日本の一般的な流通経路では手に入りにくい上質な原料を、安定して確保することができます。
市場を訪れるたびに得られるのは原料だけではありません。中医学の本場で交わされる最新の処方の考え方や素材の活用法にも直に触れることで、漢方相談・薬膳茶の商品設計にも反映しています。
中医学の本場で、臨床を学ぶ
当薬局の店主は、原料の買い付けだけでなく、中国の病院・大学において中医学の臨床研修にも定期的に参加しています。
岳陽中西医結合病院
いずれも中国の中医学臨床において高い評価を持つ医療機関です。漢方の処方設計は、良い素材を揃えるだけでは完成しません。患者さんの体質をどう見立て、どの生薬をどう組み合わせるか。その判断力は、臨床の現場で磨かれるものです。
中医学が日常の医療として根づいている中国の第一線の病院で、実際の診療に立ち会い、処方の組み立て方や最新の臨床知見に触れる。この経験が、当薬局での漢方相談や薬膳茶の処方設計に直接活かされています。
生薬博物館で、歴史と知識の層を厚くする
中国各地の生薬博物館も、渡航のたびに訪れる場所です。
博物館には、数百年前の炮製(生薬の加工法)の道具や、現在では入手困難な希少生薬の標本、古典文献に基づく処方の記録など、現場の市場では出会えない知識が体系的に収蔵されています。こうした歴史的な蓄積に触れることは、個々の生薬に対する理解を深め、品質を見極める眼をさらに養うことにつながっています。
180年の経験と、本場の知見を掛け合わせる
市場での原料選定、大学・病院での臨床研修、博物館での知識の深化。中国を訪れるたびに得られるこれらの経験を、創業180年の漢方薬局としての蓄積と掛け合わせることで、漢方相談・一杯の薬膳茶の品質を支えています。
当薬局の薬膳茶・薬草茶は、こうした積み重ねの上に成り立っています。
漢方薬局 下田康生堂
千葉県富里市日吉台4-9-11
TEL:0476-22-4160
監修:薬剤師・国際中医専門員 下田健一郎