よもぎ茶(ヨモギ茶)とは|味・淹れ方・漢方の視点から解説

よもぎ茶(ヨモギ・艾葉)ノンカフェイン ── "ハーブの女王"と呼ばれるよもぎの香りを、毎日の一杯に

草餅やお灸のもぐさでおなじみのよもぎは、日本の野山に自生する、もっとも身近な薬草のひとつです。青々とした独特の芳香と、ほのかな苦味のなかに感じるやさしい甘み。ノンカフェインで時間を問わず楽しめるよもぎ茶は、季節の変わり目や一日の終わりに、ほっと一息つきたいときの一杯に選ばれています。

こんな方に選ばれています

  • 寒い季節や冷房の効いた室内で、温かいお茶をゆっくり楽しみたい方
  • カフェインを控えたい方、夜寝る前にもお茶を楽しみたい方
  • よもぎの青い香りで、ほっと一息つきたい方
  • 草餅やお灸でおなじみのよもぎを、毎日の習慣に取り入れたい方
読みたいところから

よもぎ茶の味わい ── 青い香りと、ほのかな苦味のあとの甘み

淡い緑色に淹れたよもぎ茶を湯呑みに注いだ様子
やや黄色がかった淡い緑色。よもぎ特有の青い芳香が立ちのぼります

淹れたよもぎ茶は、やや黄色がかった淡い緑色をしています。カップに顔を近づけると、草原を思わせるよもぎ特有の青い芳香がふわりと立ちのぼります。口に含むと、ほのかな苦味のあとにやさしい甘みが残り、後味はすっきり。蒸らし時間を短めにするとさっぱりと、長めにするとよもぎの風味がしっかり出ますので、お好みで調節してみてください。焙煎タイプは香ばしさが加わり、苦味が気になる方にも飲みやすい味わいです。

よもぎ茶とは ── 由来と特徴

乾燥させたよもぎの茶葉(原形)
夏に採取し乾燥させたよもぎの葉。お茶にも、お灸のもぐさにも使われます

よもぎはキク科の多年草で、学名を Artemisia princeps Pampanini といいます(近縁のオオヨモギ Artemisia montana Pampanini も同様に用いられます)。日本では北海道から九州まで、道端や土手、野山のいたるところに自生する、もっとも身近な薬草のひとつです。生薬としては夏に採取した葉を用い、その名を「艾葉(がいよう)」と呼びます。

春には若葉を摘んで餅に練り込み、草餅やよもぎ団子に。「モチグサ(餅草)」という別名はここに由来します。葉の裏の白い綿毛を集めたものは「もぐさ」となり、お灸の材料として二千年以上の歴史を持ちます。沖縄では「フーチバー」と呼ばれ、雑炊(フーチバージューシー)などの料理にも使われるなど、よもぎは食・灸・茶と、暮らしのさまざまな場面で親しまれてきました。

よもぎが歩んできた道 ── 民間利用の歴史と当店の考え

よもぎは、洋の東西を問わず古くから人々の暮らしに根づいてきた薬草です。日本では止血や薬湯、食養生として、中国では端午の節句の魔除けや防疫として——その使われ方をいくつかご紹介します。なお、以下はあくまで伝統的・民間的な利用の記録であり、特定の効能効果を示すものではありません。

二千年来端午の節句と防疫の知恵

中国では、農暦五月は病が流行しやすい「悪月」とされ、よもぎ(艾葉)を門口に吊るし、室内で燻して瘟疫(流行病)を防ぐ風習が二千年以上続いてきました。晋代の医家・葛洪の記録以来、よもぎの煙は歴代の防疫の手立てとして用いられてきたと伝えられます。

端午の節句に菖蒲とともによもぎを軒に飾る習わしは、日本にも伝わりました。近年の研究では、よもぎの揮発成分に幅広い抗菌的な働きが報告されており、先人が経験的に見いだした知恵が、現代の視点からも興味深く読み解かれています。

草餅とモチグサ ── 春の行事食

春に摘んだよもぎの若葉を餅に練り込んだ草餅・よもぎ団子は、日本各地の春の行事食として親しまれてきました。よもぎの別名「モチグサ(餅草)」は、この食文化に由来します。

血止草(ちどめぐさ) ── 民間の止血の利用

よもぎは古くから民間で、生葉の搾り汁を切り傷や擦り傷にあてる使われ方が知られ、一部の地域では「血止草」とも呼ばれてきました。漢方理論でも、よもぎ(艾葉)は「温経止血」の範疇に分類されます。※「血止草/チドメグサ」はセリ科の別植物の和名でもあり、混同にご注意ください。

よもぎ風呂 ── 端午の薬湯

端午の節句に、よもぎや菖蒲を浮かべて入る薬湯は、全国的な習俗として受け継がれてきました。冷えや疲れを感じる季節の、湯あみの楽しみのひとつです。

よもぎ蒸し ── 現代に広がる温活文化

よもぎを煮出した蒸気を下半身にあてる「よもぎ蒸し」は、長い歴史を持つ民間療法として知られ(起源には諸説あります)、近年は日本の温活サロンでも広く親しまれています。漢方でいう「温通経絡」の考え方とも通じる利用法です。

食べる・温める・香らせる——よもぎの楽しみ方は、暮らしのなかで実に多彩に育まれてきました。当店では、こうした伝統的な背景に敬意を払いながら、よもぎを日々の一杯として気軽に楽しんでいただける食品としてお届けしています。

漢方におけるよもぎ茶の位置づけ

漢方では、よもぎの葉を「艾葉(がいよう)」と呼び、体を内側から温める生薬として位置づけてきました。古典では帰経に諸説がありますが、現在は中国薬典・日本薬局方に準じて次のように整理されます。

四気(性)

おん

五味

辛・苦

しん・く

帰経

肝・脾・腎

かん・ひ・じん

漢方理論において、艾葉は「温経止血薬」に分類され、体を温めながら巡りを助ける働きの範疇でとらえられます。古くから、冷えにともなう不調をやわらげる「散寒止痛」や、女性の養生に用いられる生薬として、当帰や阿膠などと組み合わされてきました(芎帰膠艾湯〈きゅうききょうがいとう〉などの古典処方に配合されます)。お灸のもぐさとして温通経絡に用いられてきた歴史とも、根を同じくする位置づけです。なお、艾葉は性質が温・燥であるため、ほてりやのぼせ(陰虚血熱)の傾向がある方には向かないとされます。

よもぎ茶のおいしい淹れ方

基本

よもぎの茶葉2〜3gを急須やティーポットに入れ、沸騰したお湯を注ぎます。1〜2分ほど蒸らしてからお召し上がりください。長く浸すほど苦味が出るため、短めの抽出から試すのがおすすめです。

煮出し

水500ml〜1Lによもぎの茶葉2〜3gを入れ、沸騰後は弱火で5〜10分ほど煮出します。よもぎの風味がしっかりと出た、こくのある一杯になります。

水出し

水500ml〜1Lによもぎの茶葉2〜3gを入れ、冷蔵庫で2〜3時間ほど冷やします。暑い季節にうれしい、すっきりとした口当たりのアイスでお楽しみいただけます。

よもぎ茶 60gの商品写真

商品情報

品名
よもぎ(艾葉)
内容量
60g(目安:約20〜30杯分)
形態
リーフ(原形)
原産地
国産
カフェイン
含まない(ノンカフェイン)
価格
550円(税込)

草餅やお灸を通して、昔から日本人の暮らしに寄り添ってきたよもぎ。ノンカフェインだから時間を選ばず、季節の変わり目や一日の終わりのひと息に。まずは一杯、青い香りを楽しんでみてください。

妊娠中の方、授乳中の方は、ご使用前に医師または薬剤師にご相談ください。

よもぎはキク科植物です。キク科アレルギーをお持ちの方は摂取をお控えください。

よもぎ茶のよくある質問

よもぎ茶にはどんな効果・効能がありますか?

よもぎ茶は食品であり、特定の効能・効果を示すものではありません。漢方では、よもぎの葉(艾葉)は体を内側から温める生薬として古くから位置づけられてきました。詳しくは「漢方におけるよもぎ茶の位置づけ」の項をご覧ください。日々の暮らしのなかで、ノンカフェインのお茶として、青い香りとともにお楽しみください。

よもぎ茶はどんな悩みに親しまれてきたお茶ですか?

よもぎは漢方で艾葉(がいよう)と呼ばれ、体を内側から温める素材として、よもぎ蒸しやよもぎ風呂などの温活文化とともに親しまれてきました。漢方では「散寒止痛(さんかんしつう)」「温通経絡(おんつうけいらく)」の範疇で語られる生薬です。あくまで伝統的な親しまれ方であり、効果を保証するものではありません。

よもぎ茶は女性の養生に良いと聞きますが、どういう意味ですか?

よもぎ(艾葉)は古くから女性の養生に用いられ、当帰(とうき)や阿膠(あきょう)と配合する芎帰膠艾湯(きゅうききょうがいとう)などの古典処方に配されてきました。漢方では「温経止血(おんけいしけつ)」の範疇で伝えられています。あくまで伝統的な位置づけであり、医薬品的な効能をうたうものではありません。

よもぎ茶にカフェインは入っていますか?

よもぎ茶にカフェインは含まれていません(ノンカフェイン)。就寝前やリラックスタイムにも、時間を気にせずお飲みいただけます。

キク科アレルギーがありますが、よもぎ茶を飲めますか?

よもぎはキク科の植物です。キク科アレルギー(ヨモギ花粉症を含む)をお持ちの方は、摂取をお控えいただくことをおすすめします。ご不安な場合は、医師または薬剤師にご相談ください。

よもぎ茶はいつ飲むのがおすすめですか?苦味が気になる場合は?

ノンカフェインのため、朝でも就寝前でも時間を選ばずにお楽しみいただけます。苦味が気になる場合は、蒸らし時間を短めにする、湯量を多めにする、はちみつを少し加えるなどの工夫がおすすめです。焙煎タイプは香ばしく、苦味がやわらいで飲みやすくなります。

よもぎ茶はどんな生薬と合わせるのがおすすめですか?

よもぎ茶は単体でもお楽しみいただけますが、ほかの生薬とブレンドするのもおすすめです。彩りと香ばしい甘みを楽しみたいときは紅花(ベニバナ)、華やかでやさしい香りを添えたいときは薔薇茶(マイカイカ・玫瑰花)、まろやかな甘みでやさしく飲みたいときはなつめ(大棗)と合わせると、それぞれ違った風味が広がります。詳しくは「相性のよい組み合わせ」の項をご覧ください。

妊娠中・授乳中でも飲めますか?

カフェインは含まれていませんが、よもぎには微量のツヨンという成分が含まれるため、一度に大量に飲むことは避けてください。妊娠中・授乳中の方は、念のため医師または薬剤師にご相談のうえでお召し上がりください。

送料はいくらですか?送料無料はありますか?

送料は配送地域によって異なり、ご注文手続きの画面で自動的に計算されます。商品を入力先住所とあわせてご確認ください。なお、合計15,000円(税込)以上のご購入で送料が無料になります。

注文してからどのくらいで発送されますか?

13時までにいただいたご注文は、当日中に発送いたします。ただし水曜・祝日は定休日のため、翌営業日以降の発送となります。また、臨時休業をいただく場合もございますので、お急ぎの際はあらかじめご了承ください。

返品・交換はできますか?

衛生上、お客様のご都合による返品・交換は承っておりません。ただし、破損・誤配送・品質異常など商品に不備があった場合は、商品到着後7日以内にご連絡いただければ、交換または返金にて対応いたします。

どのような支払い方法が使えますか?

各種クレジットカード(VISA・Mastercard・American Express・JCB・Diners Club)と、コンビニ決済がご利用いただけます。

相性のよい組み合わせ

よもぎ茶は単体でも、ほかの生薬と合わせても楽しめます。当店で取り扱う、相性のよい組み合わせをご紹介します。

紅花(ベニバナ)

澄んだ黄金色がよもぎの淡い緑の水色に美しい彩りを添え、米を炒ったような香ばしい甘みが、よもぎの苦味をやんわりとやわらげてくれます。紅花は漢方では「活血」の範疇に分類され、温めて巡りをいたわる養生として古くから親しまれてきた生薬。温の性をもつよもぎとともに、季節の変わり目のひと息にもおすすめの取り合わせです。

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薔薇茶(マイカイカ・玫瑰花)

バラのつぼみを乾かした玫瑰花(まいかいか)は、お湯を注いだ瞬間に立ち上る華やかでやさしい香りが持ち味。よもぎの青い芳香にバラの香りがふわりと重なり、清々しさのなかに優雅さがほどける一杯に仕上がります。理気・和血の範疇で気血の巡りをいたわる温和な生薬どうし、穏やかに寄り添う組み合わせです。

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なつめ(大棗)

なつめのほんのりとした自然な甘みが、よもぎのほのかな苦味をやわらげ、まろやかで飲みやすい一杯に整えてくれます。なつめ(大棗)は甘・温の生薬で、体を内側から温めいたわる養生として古くから親しまれ、全体の薬性をまとめる役割でも重宝されてきました。温の性をもつよもぎと方向性が調和する、やさしい取り合わせです。

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本ページでご紹介している内容は、生薬の伝統的な使われ方や漢方理論に基づく情報であり、特定の疾病に対する効能効果を示すものではありません。食品として、日々の暮らしの中でお楽しみください。体調に不安のある方は、医師または薬剤師にご相談ください。

漢方薬局 下田康生堂

千葉県富里市日吉台4-9-11

TEL:0476-22-4160

監修:薬剤師・国際中医専門員 下田健一郎

参考文献

  1. 熊本大学薬学部 薬用植物園 薬草データベース「ヨモギ」
  2. 日本薬学会「ヨモギ」(薬学会・花の歳時記)
  3. 東京生薬協会「ガイヨウ」(新常用和漢薬集)
  4. 漢方ビュー(ツムラ)「艾葉 — 生薬辞典」
  5. 中医世家「艾葉 — 中薬材」

参考文献(成分・近縁素材に関する研究)

※以下は本品の配合素材・成分・近縁植物等に関する研究であり、本品(食品)の効能効果を示すものではありません。被験対象・剤形(抽出物・別種・外用等)は本品と異なる場合があります。

  1. Song SW, Chen H.「Systematic review and meta-analysis of the effectiveness of moxibustion therapy for primary dysmenorrhea」. Frontiers in Medicine (2025). PMID: 40046934.
  2. Cho YY, et al.「Randomized controlled trial of Sajabalssuk (Artemisia princeps Pampanini) to treat pre-diabetes」. European Journal of Integrative Medicine (2012). DOI: 10.1016/j.eujim.2012.01.009.
  3. Choi JY, et al.「Dose-response study of sajabalssuk ethanol extract from Artemisia princeps Pampanini on blood glucose in subjects with impaired fasting glucose or mild type 2 diabetes」. Journal of Medicinal Food (2011). PMID: 21138376.
  4. Sasani N, et al.「Effect of Artemisia extract on glycemic control: A systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials」. International Journal of Clinical Practice (2021). DOI: 10.1111/ijcp.14719.

最終確認:2026年5月28日