しそ茶(シソチャ・紫蘇葉茶)とは|味・淹れ方・漢方の視点を解説

しそ茶(シソチャ・紫蘇葉茶)ノンカフェイン ── 古来より親しまれた和のハーブを、一杯のお茶に

紫蘇の葉を乾燥させて淹れるしそ茶は、爽やかな芳香とほのかな辛みが特徴のノンカフェインティーです。刺身の薬味や梅干しづくりなど、日本の食卓に古くから根づいてきた和のハーブを、そのまま一杯のお茶にしました。

こんな方に選ばれています

  • 季節の変わり目に、温かいお茶を取り入れたい方
  • 爽やかな香りで気分を切り替えたい方
  • ノンカフェインのお茶を探している方
  • 魚介料理や脂っこい食事のあとの一杯をお探しの方
読みたいところから

しそ茶の味わい ── 爽やかな芳香と、赤紫色の美しい一杯

赤紫色に淹れたしそ茶をカップに注ぐ様子
淹れると赤紫色に色づくしそ茶

淹れたお茶は赤紫色に色づき、見た目にも美しい一杯です。カップに注ぐと、紫蘇ならではの爽やかなハーブの香りがふわりと立ちのぼります。口に含むと微かな辛みとともに軽い甘みが広がり、渋味は少なく飲みやすい味わい。後味もすっきりとしていて、脂っこい料理や魚介料理のあとにもよく合います。

しそ茶とは ── 由来と特徴

乾燥させた赤紫蘇の茶葉
乾燥させた赤紫蘇の葉

しそ茶の原料となる紫蘇は、シソ科の一年草シソ(学名 Perilla frutescens var. crispa)の葉です。生薬として用いられるのは、独特の芳香が強い赤紫蘇系の品種で、漢方では「蘇葉(ソヨウ)」と呼ばれます。日本では刺身の薬味、梅干しの色づけ、ふりかけ「ゆかり」など、古くから食卓に欠かせない和のハーブとして親しまれてきました。

紫蘇は葉だけでなく、茎は「蘇梗(そこう)」、実は「蘇子(そし)」として、それぞれ漢方で使い分けられてきた“一株三薬”の植物でもあります。梅干しに赤紫蘇を加える習慣は平安時代以来と伝えられ、その鮮やかな赤紫色は、葉に含まれるアントシアニン系の色素によるものです。

紫蘇葉が歩んできた道 ── 民間利用の歴史と当店の考え

紫蘇は、日本と中国の双方で、食材として、また生薬として、長い歴史のなかで親しまれてきました。ここでは、しそ茶につながる紫蘇の歩みをいくつかご紹介します。

宋代(10〜13世紀)「天下第一飲」と称された紫蘇飲子

紫蘇を煎じて砂糖を加えた「紫蘇飲子(しそいんし)」は、宋代の中国で夏の飲み物として広く親しまれました。宋の仁宗が宮中の飲み物(熟水)を定めた際の故事として、次のような記録が伝わっています。

熟水は紫蘇を以て上と為し
沈香これに次ぎ、麦門冬また次ぐ

── 『事林広記』(宋)に伝わる仁宗の故事

「熟水」とは煎じた飲み物のことで、数ある候補のなかで紫蘇が第一に選ばれたと記されています。明代の『遵生八箋』にも紫蘇飲子の製法が残されており、暑い季節の定番飲料として長く愛されてきたことがうかがえます。

日本の食卓 ── 刺身に添える一葉

日本では古くから、刺身や魚料理に紫蘇の葉を添える習慣があります。彩りや香りづけにとどまらず、魚介と紫蘇を組み合わせるのは先人の知恵として受け継がれてきたものです。

梅干しを彩る赤紫蘇

梅干しの鮮やかな赤色は、赤紫蘇の葉を加えることで生まれます。平安時代以来とも伝わるこの習慣は、紫蘇が日本の保存食文化に深く根づいてきたことを物語っています。

風邪のひきはじめの一杯

日本各地の家庭では、寒さで体調を崩しやすい時季に、紫蘇の葉を生姜とともに煎じ、温かくして飲む習慣が伝えられてきました。台所にある身近な素材で一杯をつくる、昔ながらの暮らしの知恵です。

このように紫蘇は、食と暮らしの両面で長く親しまれてきた素材です。当店では、こうした歴史や伝統的な使われ方を尊重しつつ、紫蘇葉を食品としてのお茶という形でお届けしています。特定の効能効果を保証するものではありませんので、日々の一杯としてお楽しみください。

漢方におけるしそ茶の位置づけ

漢方では紫蘇葉は「蘇葉(ソヨウ)」と呼ばれ、辛温解表薬(発散風寒薬)の範疇に分類されます。

四気(性)

おん

五味

しん

帰経

肺、脾

はい・ひ

漢方理論では、蘇葉は身体の表面をあたためて発散させる「解表散寒」、気のめぐりを調えて胃の調子を整える「行気和胃」、魚介の食あたりに用いる「解魚蟹毒」の3つの働きの範疇に分類されてきました。発汗の力は麻黄や桂枝といった生薬に比べて穏やかとされ、古くから幅広い場面で用いられてきた生薬です。

なお、同じ紫蘇でも部位ごとに呼び名と扱いが分かれ、茎は「蘇梗」、実は「蘇子」として知られます。葉である蘇葉は、漢方では香蘇散や半夏厚朴湯などの古典処方の構成生薬としても用いられてきました。

しそ茶のおいしい淹れ方

基本

しそ茶3〜5gを急須やティーポットに入れ、80〜90℃のお湯を200〜300ml注ぎます。5〜10分ほど蒸らしてからお召し上がりください。

煮出し

やかんに水300〜500mlとしそ茶3〜5gを入れ、沸騰後に弱火で2〜3分煮出します。紫蘇の香り成分は揮発しやすいため、長時間の煮出しは避けてください。

アイス

基本の分量でやや濃いめに淹れ、氷を入れたグラスに注ぎます。レモン汁を数滴加えると、赤紫色からピンク色へと色が変化し、見た目も楽しめます。

しそ茶 50gの商品写真

商品情報

品名
紫蘇葉(しそよう)
内容量
50g(目安:約10〜16杯分)
形態
茶葉(刻み)
原産地
国産(赤紫蘇)
カフェイン
含まない(ノンカフェイン)
価格
600円(税込)

爽やかな芳香と、レモンを添えれば色も移ろう一杯を。天保年間創業の漢方薬局 下田康生堂が、国産の赤紫蘇を厳選してお届けします。

妊娠中の方、授乳中の方は、ご使用前に医師または薬剤師にご相談ください。

しそ茶のよくある質問

しそ茶にはどんな効果・効能がありますか?

しそ茶は食品として販売しているお茶で、特定の効果・効能をお約束するものではありません。原料の紫蘇(蘇葉)は、漢方では辛温解表薬の範疇に分類される生薬であり、日本でも刺身の薬味や梅干しづくりなど、古くから暮らしに根づいてきた和のハーブです。爽やかな芳香とほのかな辛みが特徴で、脂っこい料理や魚介料理のあとの一杯としても親しまれてきました。体調に合わせた漢方薬のご相談をご希望の場合は、店頭または医師・薬剤師にお尋ねください。

しそ茶にカフェインは入っていますか?

しそ茶はノンカフェインです。カフェインを含まないため、就寝前やお子様、妊娠中の方にも安心してお飲みいただけます。

赤紫蘇と青紫蘇、どちらが使われていますか?

当店のしそ茶には赤紫蘇(国産)を使用しています。生薬として用いられるのは赤紫蘇系の品種で、独特の芳香が強く、淹れると赤紫色の美しいお茶になります。

保存方法と賞味の目安を教えてください。

紫蘇は香り成分が揮発しやすい素材です。開封後は袋の口をしっかり閉じ、湿気と直射日光を避けて冷暗所で保管してください。香りを楽しむためにも、おおむね1年以内を目安にお早めにお召し上がりいただくのがおすすめです。

妊娠中・授乳中でも飲めますか?

しそ茶はノンカフェインで、紫蘇は古くから日本の食卓に親しまれてきた身近な素材です。ただし体質や体調には個人差がありますので、妊娠中の方、授乳中の方は、ご使用前に医師または薬剤師にご相談ください。当店では食品として販売しており、特定の効能効果を謳うものではありません。

脂っこい食事や魚介のあとに親しまれるのはなぜですか?

漢方では蘇葉に「行気和胃(こうきわい=気のめぐりを調えて胃の調子を整える)」「解魚蟹毒(かいぎょかいどく=魚介の食あたりに用いる)」の働きが伝えられてきました。刺身に紫蘇を添える先人の知恵にもつながり、脂っこい料理や魚介料理のあとの一杯として親しまれています。医薬品的な効能をうたうものではありません。

気分のふさぎやのどのつかえと結びつくのはなぜですか?

蘇葉は「行気(こうき)」の働きをもち、気剤である香蘇散(こうそさん)や半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)の構成生薬とされてきたためです。紫蘇の香りとともに、気分の切り替えを意識する方に親しまれています。あくまで伝統的な位置づけです。

花粉症と結びつけて紹介されるのはなぜですか?

赤紫蘇に含まれるロスマリン酸の一般的な認知から、季節のムズムズを気にする方に話題にされることが多いためです。あくまで一般的な連想であり、効果を断定するものではありません。妊娠中・授乳中の方、治療中の方は、念のため事前に医師・薬剤師にご相談ください。

送料はいくらですか?送料無料はありますか?

送料は配送地域によって異なり、ご注文手続きの画面で自動的に計算されます。商品を入力先住所とあわせてご確認ください。なお、合計15,000円(税込)以上のご購入で送料が無料になります。

注文してからどのくらいで発送されますか?

13時までにいただいたご注文は、当日中に発送いたします。ただし水曜・祝日は定休日のため、翌営業日以降の発送となります。また、臨時休業をいただく場合もございますので、お急ぎの際はあらかじめご了承ください。

返品・交換はできますか?

衛生上、お客様のご都合による返品・交換は承っておりません。ただし、破損・誤配送・品質異常など商品に不備があった場合は、商品到着後7日以内にご連絡いただければ、交換または返金にて対応いたします。

どのような支払い方法が使えますか?

各種クレジットカード(VISA・Mastercard・American Express・JCB・Diners Club)と、コンビニ決済がご利用いただけます。

相性のよい組み合わせ

しそ茶はそのままでも、他の生薬と合わせても楽しめます。古典の処方や家庭の養生茶でも親しまれてきた、相性のよい取り合わせをご紹介します。

よもぎ(艾葉)

よもぎの青々とした芳香が、紫蘇の爽やかなハーブ香と和の薬草どうしで響き合い、すっきりと清々しい一杯になります。蘇葉とよもぎはともに温性の和の薬草として、体をあたため巡りをいたわる方向で穏やかに調和する取り合わせです。

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なつめ(大棗)

なつめのやさしい甘みが紫蘇のピリッとした辛みをやわらげ、まろやかでやさしい飲み口に整えます。行気和胃の蘇葉と薬性をやわらげるなつめは、古典『香蘇散』にも通じる配伍で、胃を労わる方向で重なる取り合わせです。

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薔薇茶(マイカイカ・玫瑰花)

薔薇の華やかな芳香が紫蘇の青い香りと赤紫色に重なり、香りも色も華やぐ美しい一杯になります。気の巡りを調える理気の蘇葉と薔薇は、ともに同じ方向で寄り添う、香りを楽しむ取り合わせです。

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本品は天然の植物を原料としているため、収穫時期やロットにより、葉の色・大きさ・香りに多少のばらつきが生じることがあります。また、製造工程で十分に管理しておりますが、原料由来の茎や葉の小片などがごくまれに含まれる場合があります。品質上の問題はございませんが、気になる場合は取り除いてお召し上がりください。

本ページでご紹介している内容は、生薬の伝統的な使われ方や漢方理論に基づく情報であり、特定の疾病に対する効能効果を示すものではありません。食品として、日々の暮らしの中でお楽しみください。体調に不安のある方は、医師または薬剤師にご相談ください。
漢方薬局 下田康生堂 店舗外観

漢方薬局 下田康生堂

千葉県富里市日吉台4-9-11

TEL:0476-22-4160

監修:薬剤師・国際中医専門員 下田健一郎

参考文献

  1. ウチダ和漢薬「蘇葉(ソヨウ)- 生薬の玉手箱」
  2. 東京生薬協会「ソヨウ」
  3. 熊本大学薬学部 薬用植物園「シソ」
  4. 養命酒製造「生薬百選45 紫蘇葉(ソヨウ)」
  5. 北京中医薬大学中医薬博物館「神仙姐姐的茶——紫蘇飲子」

最終確認:2026年5月28日

参考文献(成分・近縁素材に関する研究)

※以下は本品の配合素材・成分・近縁植物等に関する研究であり、本品(食品)の効能効果を示すものではありません。被験対象・剤形(抽出物・別種・外用等)は本品と異なる場合があります。

  1. Takano H, Osakabe N, Sanbongi C, et al. 「Extract of Perilla frutescens enriched for rosmarinic acid, a polyphenolic phytochemical, inhibits seasonal allergic rhinoconjunctivitis in humans」. Experimental Biology and Medicine (Maywood) (2004). PMID: 14988517.