桑の葉茶(クワノハ茶)とは|味・淹れ方・漢方の視点から解説

桑の葉茶(クワノハ・桑葉)ノンカフェイン ── 古来「神仙茶」と親しまれた桑の葉を、毎日の一杯に

癖が少なく、ほんのりとした甘みとすっきりした後味。桑の葉茶は、緑茶に似た爽やかな風味をもつノンカフェインのお茶です。鎌倉時代から「神仙茶」の名で親しまれてきた桑の葉を、食事のときに、仕事の合間に、就寝前に ── 時間を選ばず気軽にお楽しみいただけます。

こんな方に選ばれています

  • 食事と一緒にお茶を取り入れる習慣をつけたい方
  • 夜寝る前にも、カフェインを気にせずお茶を楽しみたい方
  • デスクワークの合間に、すっきりした一杯がほしい方
  • 緑茶のような爽やかな風味のお茶を、毎日続けたい方
読みたいところから

桑の葉茶の味わい ── ほんのり甘く、緑茶のように爽やか

淹れた桑の葉茶(淡い緑がかった黄色)
淡い緑がかった黄色。緑茶を思わせる爽やかな香り

淹れた桑の葉茶は、淡い緑がかった黄色。湯気とともに、緑茶を思わせる爽やかな香りがほのかに立ちのぼります。口に含むとほんのりとした甘みが広がり、渋みは軽め。クセが少なく、日本茶に慣れた方にも馴染みやすい味わいです。「白湯に近い」「飲みやすい」という声もあるほど穏やかな風味で、食事との相性もよく、毎日続けやすいお茶です。

桑の葉茶とは ── 由来と特徴

クワ科クワ属マグワの桑の葉
クワ科クワ属マグワの葉

桑の葉茶の原料は、クワ科クワ属のマグワ(Morus alba L.)の葉です。古くから養蚕に欠かせない木として日本人にも身近な植物で、生薬としては葉を乾燥させたものを「桑葉(そうよう)」と呼びます。とくに初霜を経てから採取した葉は「霜桑葉(経霜桑葉)」と呼ばれ、古来より良品とされてきました。

桑は、蚕の餌として養蚕文化を支えてきた一方で、その葉を煎じて茶代わりに飲む習慣も各地に伝わってきました。信州など製糸業がさかんだった地域では、緑茶の代わりに桑の葉茶を日常的に飲む光景も見られたと伝えられています。中国では桑の葉が「薬食同源」の食材として国の機関に認められており、ノンカフェインで毎日続けやすいお茶素材として親しまれています。

桑の葉が歩んできた道 ── 民間利用の歴史と当店の考え

桑の葉は、日本でも中国でも、暮らしの中のお茶や養生として長い歴史を歩んできました。ここでは、文献に残る桑の葉の使われ方をいくつかご紹介します。

鎌倉時代(1211年)栄西『喫茶養生記』と「神仙茶」

日本に喫茶の文化を広めた栄西禅師は、1211年に日本最古の茶書とされる『喫茶養生記』を著しました。この書は別名「茶桑経」とも呼ばれ、上巻で茶を、下巻で桑の養生について詳しく説いています。

茶と桑の養生文化が一体であった鎌倉時代から、桑の葉は「神仙茶」の名で親しまれてきました。当店では、こうした歴史に敬意を払いつつ、桑の葉を日々の暮らしを彩る食品としてお届けしています。

養蚕地域で親しまれた「桑茶」

蚕の餌として桑が身近だった信州などの養蚕地域では、桑の葉を煎じたお茶が緑茶の代わりに日常的に飲まれてきたと伝えられています。身近な木の葉が、暮らしのお茶として生活に溶け込んでいた一例です。

江戸時代の養生としての常飲

江戸時代には、桑の葉や枝を煎じて常飲する養生法が全国的に広まりました。『大和本草』『本朝食鑑』などにもその記録が見られ、当時の本草学者が「飲みすぎを心配するほど」広く行われていたと伝えられています。

霜を経た桑の葉の言い伝え

中国では、初霜の後に採取した「霜桑葉」を大切に用いる言い伝えが古くから残されています。宋の時代の寺院に伝わる逸話も知られ、霜を経た桑の葉はとりわけ良品として珍重されてきました。

このように、桑の葉は時代や地域を超えて、暮らしのお茶として親しまれてきました。当店では、こうした伝統的な背景を大切にしながらも、あくまで食品として、味わいや香りを楽しんでいただくことを第一に考えています。特定の効能効果を期待してお飲みいただくものではない点を、あらためてお伝えしておきます。

漢方における桑の葉茶の位置づけ

漢方では、桑の葉は生薬「桑葉(そうよう)」として知られ、辛涼解表薬(疏散風熱薬)の一つに分類されます。

四気(性)

かん

五味

苦・甘

く・かん

帰経

肺、肝

はい・かん

桑葉は、漢方理論では風熱の邪を穏やかに発散する「疏散風熱」、肺の乾きをうるおす「清肺潤燥」、たかぶった肝を鎮めて目を養う「平肝明目」などの範疇に分類されてきました。作用は穏やかとされ、菊花や薄荷などと組み合わせて用いられることが多い生薬です。なお、これらは伝統的な漢方理論上の分類であり、特定の効能効果を示すものではありません。

なお、同じクワ科クワ属の植物からは、根の皮を用いた「桑白皮(そうはくひ)」という生薬も知られています。桑白皮は日本薬局方にも収載され、五虎湯などの漢方処方に配合されてきました。葉(桑葉)と根の皮(桑白皮)では位置づけが異なり、本品でご紹介しているのは葉を用いた桑の葉茶です。

桑の葉茶のおいしい淹れ方

基本

茶葉5gを急須やティーポットに入れ、沸騰したお湯を200〜400ml注ぎます。3〜5分ほど蒸らしてからお召し上がりください。2煎目、3煎目もお楽しみいただけます。

煮出し

水500mlを沸騰させたあと、茶葉5gを入れて弱火で5分ほど煮出します。まとめて作って冷蔵庫で保存すれば、いつでも手軽にお飲みいただけます。

アイス

やや多めの茶葉で濃いめに淹れ、氷をたっぷり入れたグラスに注ぎます。暑い季節に、すっきりとした口当たりでお楽しみいただけます。

桑の葉茶 100gの商品写真

商品情報

品名
桑の葉(くわのは)
内容量
100g(目安:約30〜40杯分)
形態
リーフ(茶葉)
原産地
国産
カフェイン
含まない(ノンカフェイン)
価格
650円(税込)

天保年間創業の漢方薬局 下田康生堂が、国産の桑の葉を厳選してお届けします。クセが少なく毎日続けやすい桑の葉茶を、まずは一杯、暮らしの中でお試しください。

妊娠中の方、授乳中の方は、ご使用前に医師または薬剤師にご相談ください。

桑の葉茶のよくある質問

桑の葉茶にカフェインは入っていますか?

桑の葉茶はノンカフェインです。朝でも夜でも、時間を問わず安心してお飲みいただけます。就寝前のリラックスタイムにもおすすめです。

糖質が気になるのですが、桑の葉茶はどのように飲まれていますか?

桑の葉は、中国では古くから食事のときのお茶として親しまれ、「薬食同源」の食材としても知られてきました。日本でも近年、食事のお供として、また糖質が気になる方の毎日の習慣として選ばれることの多いお茶です。ただし、当店では桑の葉茶を食品として販売しており、特定の効能効果を謳うものではありません。味わいや香りを楽しみながら、食事と一緒に取り入れる一杯としてお楽しみください。

「神仙茶」とは、どういう意味ですか?

桑の葉は、鎌倉時代に栄西禅師が著した『喫茶養生記』のなかで茶とともに養生によい植物として紹介され、古くから「神仙茶」の名で親しまれてきました。中国では「薬食同源」の食材としても知られ、食事のお茶として暮らしに根づいてきた歴史があります。なお当店では食品として販売しており、特定の効能効果を謳うものではありません。

1日にどのくらい飲めばよいですか?

飲む量に決まりはありません。茶葉5gを200〜400mlのお湯で淹れた一杯を、食事のお供や仕事の合間など、お好みのタイミングで気軽にお楽しみください。味わいや香りを楽しむ嗜好品としてお飲みいただくのがおすすめです。

桑の葉茶はどんな方に親しまれているお茶ですか?

桑の葉は中国で「薬食同源」の食材として食事のお茶に親しまれ、民間では糖質が気になる方の毎日の習慣、食事のお供として親しまれてきました。漢方では「平肝明目(へいかんめいもく)」の範疇で語られる素材です。伝統的・一般的な親しまれ方であり、効果を保証するものではありません。

目の疲れと結びつけて紹介されるのはなぜですか?

漢方で桑葉は肝を鎮めて目を養う「平肝明目」に分類され、伝統的に目の充血やかすみ目に用いられてきたためです。デスクワークの合間の一杯としても親しまれています。医薬品的な効能をうたうものではありません。

妊娠中・授乳中でも飲めますか?

桑の葉茶はノンカフェインですので、その点では安心です。ただし、妊娠中・授乳中の方は念のため、ご使用前にかかりつけの医師または薬剤師にご相談ください。

送料はいくらですか?送料無料はありますか?

送料は配送地域によって異なり、ご注文手続きの画面で自動的に計算されます。商品を入力先住所とあわせてご確認ください。なお、合計15,000円(税込)以上のご購入で送料が無料になります。

注文してからどのくらいで発送されますか?

13時までにいただいたご注文は、当日中に発送いたします。ただし水曜・祝日は定休日のため、翌営業日以降の発送となります。また、臨時休業をいただく場合もございますので、お急ぎの際はあらかじめご了承ください。

返品・交換はできますか?

衛生上、お客様のご都合による返品・交換は承っておりません。ただし、破損・誤配送・品質異常など商品に不備があった場合は、商品到着後7日以内にご連絡いただければ、交換または返金にて対応いたします。

どのような支払い方法が使えますか?

各種クレジットカード(VISA・Mastercard・American Express・JCB・Diners Club)と、コンビニ決済がご利用いただけます。

相性のよい組み合わせ

桑の葉茶はクセが少なく、ほかの生薬茶とも合わせやすい素材です。当店で扱う茶葉のうち、特に相性のよい組み合わせをご紹介します。

野菊花(ノギクカ)

桑の葉と菊類は、漢方でも「桑菊飲」として古くから組み合わされてきた取り合わせです。野菊花は栽培種より苦辛さが際立つ野生種らしい力強い風味で、野の花のような素朴な香りと黄色い彩りが、桑の葉のクセの少ない甘みにすっきりとした清涼感を重ねます。苦味が気になる場合は、はちみつや枸杞子・なつめなど甘味のある素材を少し加えると、まろやかで飲みやすく整います。

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なつめ(大棗・タイソウ)

なつめの自然な甘みが加わり、まろやかで飲みやすい一杯に。麦茶やルイボスティーを思わせる香ばしくやさしい風味で、苦味やクセはほとんどなく、お子さまから就寝前までお楽しみいただけます。涼やかな性質をもつ桑の葉に、甘・温のなつめをやさしく添える、伝統的な取り合わせの考え方にもかなった組み合わせです。煮出すほど甘みとコクが深まります。

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薔薇茶(マイカイカ・玫瑰花)

湯を注いだ瞬間に立ちのぼる、バラそのものの華やかでやわらかな芳香が魅力。ほのかな甘みとわずかな苦味が奥行きを添え、桑の葉の穏やかな緑茶様の風味に華やかなアクセントを重ねて、飲み飽きない一杯に仕上がります。香りを大切にしたい方は、80℃前後のお湯でいれるのがおすすめ。気と血をやさしく整えるという、伝統的な養生の考え方にも寄り添う取り合わせです。

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本品は天然の植物を原料としているため、収穫時期やロットにより、葉の色・大きさ・香りに多少のばらつきが生じることがあります。また、製造工程で十分に管理しておりますが、原料由来の茎や葉の小片などがごくまれに含まれる場合があります。品質上の問題はございませんが、気になる場合は取り除いてお召し上がりください。

本ページでご紹介している内容は、生薬の伝統的な使われ方や漢方理論に基づく情報であり、特定の疾病に対する効能効果を示すものではありません。食品として、日々の暮らしの中でお楽しみください。体調に不安のある方は、医師または薬剤師にご相談ください。
漢方薬局 下田康生堂 店舗外観

漢方薬局 下田康生堂

千葉県富里市日吉台4-9-11

TEL:0476-22-4160

監修:薬剤師・国際中医専門員 下田健一郎

参考文献

  1. 中華本草編委会編『中華本草』上海科学技術出版社(桑葉の項)
  2. 江蘇新医学院編『中薬大辞典』上海科学技術出版社(桑葉の項)
  3. 栄西『喫茶養生記』(別名「茶桑経」)
  4. 養命酒製造 生薬百選「桑」
  5. ウチダ和漢薬 生薬の玉手箱「桑白皮」

最終確認:2026年5月31日

参考文献(成分・近縁素材に関する研究)

※以下は本品の配合素材・成分・近縁植物等に関する研究であり、本品(食品)の効能効果を示すものではありません。被験対象・剤形(抽出物・別種・外用等)は本品と異なる場合があります。なお下記研究の多くは抽出物・標準化エキスが対象で、空腹時血糖・HbA1cは不変とする報告もあります。

  1. Asai A, Nakagawa K, et al. 「Effect of mulberry leaf extract with enriched 1-deoxynojirimycin content on postprandial glycemic control in subjects with impaired glucose metabolism」. Journal of Diabetes Investigation (2011). PMCID: PMC4014974.
  2. Thondre PS, et al. 「Understanding the Impact of Different Doses of Reducose Mulberry Leaf Extract on Blood Glucose and Insulin Responses after Eating a Complex Meal: Results from a Double-Blind, Randomised, Crossover Trial」. Nutrients (2024). PMID: 38892603.
  3. Hwang SH, et al. 「Evaluation of a Standardized Extract from Morus alba against alpha-Glucosidase Inhibitory Effect and Postprandial Antihyperglycemic in Patients with Impaired Glucose Tolerance: A Randomized Double-Blind Clinical Trial」. Evidence-Based Complementary and Alternative Medicine (2016). PMCID: PMC5128732.
  4. Jeong HI, et al. 「Morus alba L. for Blood Sugar Management: A Systematic Review and Meta-Analysis」. Evidence-Based Complementary and Alternative Medicine (2022). PMCID: PMC9152381.
  5. Phimarn W, et al. 「A meta-analysis of efficacy of Morus alba Linn. to improve blood glucose and lipid profile」. European Journal of Nutrition (2017). PMID: 26972284.
  6. 和田美貴代 ほか. 「桑葉粉末含有食品摂取による食後血糖値上昇抑制効果に関する予備的検討」. 日本補完代替医療学会誌 (2022). DOI: 10.1625/jcam.19.51.

最終確認:2026年6月2日