どくだみ茶(ドクダミ・十薬)日本三大民間薬として親しまれてきた、ノンカフェインの薬草茶
どくだみは日本三大民間薬のひとつに数えられ、江戸時代から「十薬」の名で薬草茶として親しまれてきました。当店では国産のどくだみを丁寧に焙煎し、独特の癖を和らげた焙じどくだみ茶としてご用意しています。ノンカフェインなので、時間帯を気にせず日々の暮らしに取り入れていただけます。
こんな方に選ばれています
- ノンカフェインで、夜寝る前にもお茶を楽しみたい方
- 毎日のお茶に国産の薬草素材を取り入れたい方
- どくだみ茶に興味はあるが、癖の強さが気になっていた方
- 日本の伝統的な薬草の歴史や背景に関心がある方
読みたいところから
どくだみ茶の味わい ── 香ばしく、ほのかな甘みと穏やかな渋み
淹れたお茶は淡い琥珀色。口に含むと、まず香ばしい焙煎の風味が広がり、続いてほのかな甘みと穏やかな渋みが舌に残ります。後味はすっきりとしていて、食事の後にも合わせやすい味わいです。生葉のような青臭さはほとんど感じられません。冷やしてもおいしくいただけるため、夏場は水出しで作り置きしておくのもおすすめです。
どくだみ茶とは ── 由来と特徴
どくだみはドクダミ科ドクダミ属の多年草Houttuynia cordata Thunb.で、湿った半日陰を好み、住宅の北側や林縁などにごく普通に群生します。初夏に十字状の白い苞葉と黄色い小花穂をつけ、葉は心形でやや厚みがあります。生葉をもむと独特の香り(魚腥臭)が立ちますが、乾燥や焙煎によって揮発性成分が減り、香ばしく穏やかな風味へと変わります。
日本では古くから「ドクダミ」「ジュウヤク(十薬)」と呼ばれ、江戸時代の本草書『大和本草』(貝原益軒、1709年)にもその名が記されています。「十薬」の名は「十(とお)もの効能を持つ薬草」という伝承に由来するといわれます。中国では「魚腥草(ギョセイソウ)」、四川省などでは「折耳根(セッジコン)」と呼ばれ、薬草というよりむしろ日常の食材として根や葉が広く食べられているのが特徴です。
どくだみが歩んできた道 ── 民間利用の歴史と当店の考え
どくだみは、薬草の知識が一般家庭にまで根付いていた数少ない植物のひとつです。江戸時代の本草書から現代の家庭の庭先まで、地域や時代を越えて使われ続けてきました。日本国内のみならず、中国南西部やベトナムでは食材としても親しまれており、その用途の幅広さは生薬の中でも際立ったものといえます。
江戸時代(1709年)『大和本草』が記した「十薬」
日本でどくだみが薬草として広く認知されるきっかけのひとつが、貝原益軒が著した本草書『大和本草』です。同書ではどくだみを「十薬」として収録し、その用途の広さを記しています。「十(とお)もの効能を持つ薬草」という呼び名は、こうした古典での扱われ方から生まれたといわれます。
現代でも日本薬局方には生薬名「ジュウヤク(十薬)」として収載されており、第三類医薬品としての販売も認められています。当店ではこのページの商品を食品(健康茶)として扱っており、医薬品としての効能効果を謳うものではありませんが、薬草としての歴史と文化の厚みは、毎日の一杯に静かな奥行きを与えてくれます。
日本三大民間薬のひとつとして
どくだみはゲンノショウコ、センブリと並んで「日本三大民間薬」と称されてきました。明治から昭和にかけては各家庭の常備薬草として、軒下に束ねて吊るされる光景がよく見られたといいます。腫れ物に生葉を当てる、煎じて飲むなど、家庭でできる手当ての中心的な存在でした。
中国・四川「折耳根」── 食材としての顔
中国南西部、特に四川省や貴州省ではどくだみを「折耳根(セッジコン)」と呼び、地下茎や若葉を食材として日常的に食べる文化があります。和え物(凉拌)、炒め物、火鍋の具材、スープの香味野菜として広く流通しており、辛い四川料理と組み合わせる薬食同源の知恵として受け継がれてきました。
ベトナムのハーブ野菜として
ベトナムではどくだみは「ザウ・ジエプ・カー(rau diếp cá)」と呼ばれ、生春巻きやサラダに添える定番のハーブ野菜のひとつです。アジアでは「臭い薬草」ではなく「香り高い香味野菜」として位置づけられているのも、どくだみの興味深い一面です。
湯治と入浴 ── 日本各地の民間療法
日本では飲用だけでなく、乾燥葉を布袋に入れて入浴剤にする使い方も各地で伝わってきました。あせもや湿疹が気になる時季の入浴に用いられたほか、坐浴用として煎じ汁を活用する地方もあったといいます。
漢方におけるどくだみ茶の位置づけ
漢方理論において、どくだみは「清熱解毒薬」に分類されます。性質は「微寒」で、体の余分な熱を冷ます方向に働く生薬と位置づけられてきました。
四気(性)
微寒
びかん
五味
辛
しん
帰経
肺
はい
主な効能の分類は「清熱解毒(熱毒を冷まし解す)」「消癰排膿(腫れを引かせ膿を出す)」「利尿通淋(尿の出を整える)」の三つです。歴史的には肺の不調に対する代表的な生薬として位置づけられ、煎じ薬や外用薬として幅広く用いられてきました。近年の研究では、どくだみに含まれるクエルシトリンなどのフラボノイド類やカリウムが、めぐりや水分のバランスに関わる成分として注目されています。
日本の一般用漢方製剤294処方の中で、どくだみが配合されているのは五物解毒散(ごもつげどくさん)・栝楼薤白湯(かろうがいはくとう)の2処方のみと、漢方処方への配合は限定的です。一方で、民間薬・健康茶として単味で長く飲まれ続けてきた点は、他の清熱解毒薬には見られないどくだみの大きな特徴です。
どくだみ茶のおいしい淹れ方
基本(急須)
茶葉約5gを急須やティーポットに入れ、沸騰したお湯を300〜400ml注ぎます。蓋をして3分ほど蒸らしてからお召し上がりください。香ばしい風味とすっきりした後味をお楽しみいただけます。
煮出し(やかん)
やかんに1Lの水と10〜15gの茶葉を入れ、火にかけます。沸騰したら火を弱め、2〜3分で火を止めてください。揮発性の香り成分が含まれるため、長時間煮出しすぎないのがコツです。
水出し(冷茶)
ポットに1Lの水と10〜15gの茶葉を入れ、冷蔵庫で3〜4時間置きます。まろやかな口当たりになり、暑い季節にも飲みやすい一杯になります。作り置きする場合は当日中に飲みきってください。
商品情報
- 品名
- どくだみ(どくだみ・十薬)
- 内容量
- 150g(目安:約30〜50杯分)
- 形態
- 原形(リーフ・焙煎仕上げ)
- 原産地
- 国産
- カフェイン
- 含まない(ノンカフェイン)
- 価格
- 850円(税込)
日本の民家の軒先で長く親しまれてきたどくだみを、焙煎仕上げで現代の食卓に。香ばしくすっきりとした一杯を、ぜひお試しください。
妊娠中の方、授乳中の方は、ご使用前に医師または薬剤師にご相談ください。
相性のよい組み合わせ
焙じどくだみ茶は香ばしくクセの少ない飲み口で、ほかの生薬茶とも合わせやすい素材です。当店で扱う茶葉のうち、特に相性のよい組み合わせをご紹介します。
焙じはとむぎ(ヨクイニン・薏苡仁)
焙煎したどくだみとはとむぎは、どちらも香ばしさが持ち味。きな粉やポップコーンを思わせるはとむぎの穀物の甘みが、どくだみの穏やかな渋みをまろやかに包み、麦茶のように親しみやすい一杯になります。漢方ではどくだみは清熱解毒・利尿通淋、はとむぎは利水滲湿の素材とされ、ともに「巡り」と水のめぐりをいたわる方向で伝統的に調和してきました。
焙じはとむぎの商品ページを見る →桑の葉茶(クワノハ・桑葉)
桑の葉のほんのりした甘みとクセの少なさが、どくだみの香ばしさにやさしい奥行きを添え、すっきりとまろやかにまとまります。漢方理論ではどくだみ(微寒・清熱解毒)と桑葉(清肺潤燥)はともに肺に関わる涼やかな素材とされ、季節の養生茶として古くから組み合わされてきた取り合わせです。
桑の葉茶の商品ページを見る →なつめ(大棗・タイソウ)
なつめの自然な甘みが加わると、どくだみの渋みがまろやかに整い、やさしい飲み口の一杯に。漢方では微寒のどくだみに対し、なつめは甘・温で脾胃を補い薬性をやわらげるとされ、冷えが気になる方が温性の素材を添える昔ながらの知恵にもかなった組み合わせです。
なつめの商品ページを見る →どくだみ茶のよくある質問
どくだみ茶にカフェインは入っていますか?
どくだみ茶はノンカフェインです。カフェインを含まないため、時間帯を気にせずお飲みいただけます。お子様から年配の方まで、また就寝前のひと息にも向いています。
どくだみ茶は独特の臭いがあると聞きましたが、飲みにくくはないですか?
生のどくだみには独特の魚のような香り(魚腥臭)がありますが、乾燥させて茶葉にする過程で揮発性の成分が大きく減り、臭みはほとんど感じられなくなります。当店の焙じどくだみ茶はさらに焙煎を加えているため、香ばしい風味とほのかな甘みが立ち、すっきりとした飲み口に仕上がっています。
どくだみ茶はデトックスに良いというのは本当ですか?
民間では「毒出し」や「体の中からスッキリ」といった目的で飲まれてきた歴史がありますが、当店では食品として販売しており、特定の効能効果を謳うものではありません。漢方理論ではどくだみは清熱解毒薬に分類される素材で、味わいや香りを楽しみながら毎日のお茶として取り入れる飲み方が長く親しまれてきました。
どくだみ茶は冷え性の方にも向いていますか?
漢方理論ではどくだみは「微寒」に分類される素材で、体を冷やす傾向があるとされます。手足の冷えや、お腹を冷やすと不調が出やすい方は、温かくして少量ずつ飲む、生姜湯と合わせるなど工夫されると安心です。気になる場合は当店の漢方相談でご体質に合わせたお茶をご提案できます。
どくだみ茶は長時間煮出した方がよいのですか?
長く煮出すのはおすすめしません。どくだみは揮発性の香り成分を含んでおり、長時間煮立てると風味が損なわれます。沸騰したら火を弱め、2〜3分ほどで止めるのが、香りと風味のバランスがとれた淹れ方です。
妊娠中・授乳中でもどくだみ茶は飲めますか?
どくだみ茶はノンカフェインですが、漢方の古典文献では妊娠中の使用について慎重な見解が示されています。妊娠中の方、授乳中の方は、ご使用前に医師または薬剤師にご相談ください。
どんな目的で飲まれてきたお茶ですか?
どくだみ(十薬)は日本三大民間薬のひとつとされ、民間では「毒出し」「体の中からスッキリ」といった目的で、毎日のお茶として広く親しまれてきました。漢方では体の余分な熱を鎮める「清熱解毒薬(せいねつげどくやく)」の範疇に分類される生薬とされています。伝統的・一般的な親しまれ方であり、効果を保証するものではありません。
肌の悩みにも使われてきたと聞きました。
民間では、腫れ物に生葉を当てたり、あせも・湿疹が気になる時季の入浴に用いたりと、暮らしの中で外用的にも親しまれてきました。漢方でも「消癰排膿(しょうようはいのう=腫れを引かせ膿を出す)」の働きで語られる素材です。飲用茶としての効能を示すものではありません。
送料はいくらですか?送料無料はありますか?
送料は配送地域によって異なり、ご注文手続きの画面で自動的に計算されます。商品を入力先住所とあわせてご確認ください。なお、合計15,000円(税込)以上のご購入で送料が無料になります。
注文してからどのくらいで発送されますか?
13時までにいただいたご注文は、当日中に発送いたします。ただし水曜・祝日は定休日のため、翌営業日以降の発送となります。また、臨時休業をいただく場合もございますので、お急ぎの際はあらかじめご了承ください。
返品・交換はできますか?
衛生上、お客様のご都合による返品・交換は承っておりません。ただし、破損・誤配送・品質異常など商品に不備があった場合は、商品到着後7日以内にご連絡いただければ、交換または返金にて対応いたします。
どのような支払い方法が使えますか?
各種クレジットカード(VISA・Mastercard・American Express・JCB・Diners Club)と、コンビニ決済がご利用いただけます。
漢方薬局 下田康生堂
千葉県富里市日吉台4-9-11
TEL:0476-22-4160
監修:薬剤師・国際中医専門員 下田健一郎
参考文献
- 『中華本草』(国家中医薬管理局編、上海科学技術出版社)「魚腥草」項
- 『中薬大辞典』(上海科学技術出版社)「魚腥草」項
- 貝原益軒『大和本草』(1709年)十薬の項
- 武田薬品工業 京都薬用植物園「ドクダミ」
- 熊本大学薬学部 薬草データベース「ドクダミ」
- 日本薬学会 薬学雑誌「ドクダミ」(2023年)
- 第十八改正日本薬局方「ジュウヤク(十薬)」項
最終確認:2026年5月27日
参考文献(成分・近縁素材に関する研究)
※以下は本品の配合素材・成分・近縁植物等に関する研究であり、本品(食品)の効能効果を示すものではありません。被験対象・剤形(抽出物・別種・外用等)は本品と異なる場合があります。
- Chang KW, et al. 「A Houttuynia cordata-based Chinese herbal formula improved symptoms of allergic rhinitis during the COVID-19 pandemic」. Journal of the Chinese Medical Association(2022). PMID: 35421875.