びわの葉茶とは|味・淹れ方・漢方の視点から解説|下田康生堂

びわの葉茶(ビワヨウ・枇杷葉)ノンカフェイン ── 江戸の夏に親しまれた和漢の葉を、日々の一杯に

ほんのりとした甘みと、ほうじ茶を思わせる穏やかな香ばしさ。びわの葉茶は、クセが少なく飲みやすい和漢素材のお茶です。江戸時代には「枇杷葉湯(びわようとう)」として夏の暑気払いに親しまれ、ノンカフェインのため時間を選ばずお楽しみいただけます。

こんな方に選ばれています

  • 夏場に冷たいお茶ですっきりしたい方
  • 夜もお茶を楽しみたいが、カフェインは控えたい方
  • 和漢素材や日本の伝統的な養生文化に興味のある方
  • ほうじ茶のような香ばしいお茶がお好きな方
読みたいところから

びわの葉茶の味わい ── ほうじ茶に通じる、香ばしくやさしい味わい

淹れたびわの葉茶を注いだ湯呑み
ほうじ茶を思わせる、琥珀色のやさしい一杯

ほうじ茶に通じる穏やかな香ばしさがあり、口に含むとほんのりとした甘みが感じられます。苦味はあるものの穏やかで、全体としてクセの少ない飲みやすいお茶です。冷やすとすっきりとした味わいが際立ち、夏場の冷茶としても向いています。お子様からご年配の方まで、ノンカフェインで時間を気にせずお楽しみいただけます。

びわの葉茶とは ── 由来と特徴

乾燥させて刻んだびわの葉(枇杷葉)
薬用に用いられてきたのは、実ではなくびわの葉

びわの葉茶は、バラ科の常緑高木ビワ(Eriobotrya japonica (Thunb.) Lindl.)の葉を乾燥させたお茶です。中国南西部を原産とし、日本へは古い時代に渡来して各地で栽培されてきました。生薬としては「枇杷葉(ビワヨウ)」と呼ばれ、日本薬局方にも収載されている、和漢になじみの深い素材です。

意外に思われるかもしれませんが、古くから素材として用いられてきたのは果実ではなく葉のほうです。びわは果樹として庭木にも親しまれる一方で、その葉は和漢の素材として長い歴史をもち、仏教の経典では「大薬王樹(だいやくおうじゅ)」と称えられたとも伝えられています。当店では国産のびわの葉を、飲みやすいよう刻んで仕上げています。

びわの葉が歩んできた道 ── 民間利用の歴史と当店の考え

びわの葉は、日本でも中国でも、長い時間をかけて暮らしのなかに根づいてきた素材です。ここでは、文献や各地に伝わる使われ方をご紹介します。なお、以下はあくまで伝統的・歴史的な記録であり、特定の効能効果を示すものではありません。

江戸時代夏の風物詩「枇杷葉湯」

江戸時代、京都や江戸の町では、夏になると「枇杷葉湯(びわようとう)」と呼ばれる飲み物が売り歩かれました。びわの葉に木香・肉桂・莪朮・甘草・藿香などを合わせて煎じたもので、天秤棒を担いだ行商人が声をあげながら街を巡る姿は、夏の風物詩として親しまれていたと伝えられています。

暑さで弱った体をいたわる夏の飲み物として人々に愛飲され、暑気払いの定番だったといわれます。ノンカフェインのびわの葉茶を冷やして味わう一杯は、いわば「令和の枇杷葉湯」。江戸の人々が夏に親しんだ習わしを、現代の暮らしのなかで気軽に楽しめます。

「大薬王樹」と呼ばれたびわ

びわは、仏教の経典のなかで「大薬王樹(だいやくおうじゅ)」と称えられたと伝えられ、古くからインドや中国で大切にされてきた樹木です。日本でも各地のお寺の境内にびわが植えられてきた歴史があり、その葉は身近な和漢の素材として人々の暮らしに寄り添ってきました。

各地に伝わる「びわの葉療法」

日本各地では、びわの葉を入浴料として湯に入れる「びわの葉風呂」や、葉を用いた手当ての習わしが民間に伝えられてきました。家庭の知恵のなかで受け継がれてきたものです。当店ではお茶として飲んでいただく形でご紹介していますが、こうした多彩な使われ方も、びわの葉が長く親しまれてきたことの表れといえます。

当店では、これらの伝統や民間の知恵に敬意を払いつつ、びわの葉を「日々の暮らしを彩る和漢素材のお茶」としてお届けしています。効能効果を期待して飲むものではなく、香りや味わい、季節の移ろいとともにお楽しみいただければと思います。

漢方におけるびわの葉茶の位置づけ

漢方では、びわの葉は生薬「枇杷葉(ビワヨウ)」として位置づけられています。その性質は、次のように整理されます。

四気(性)

微寒

びかん

五味

帰経

肺、胃

はい・い

漢方理論では、枇杷葉は「化痰止咳平喘薬(けたんしがいへいぜんやく)」の範疇に分類されます。苦味によって気を降ろし、肺と胃にはたらきかける素材と考えられてきました。こうした分類は伝統的な理論体系に基づくものであり、特定の症状への効果を保証するものではありません。当店では食品として販売しており、特定の効能効果を謳うものではありません。

なお、漢方で生薬として用いられるのは、びわの「葉」です。果実(びわの実)は果物として親しまれていますが、種子(枇杷核)はアミグダリンという成分を比較的多く含むため、ご家庭での自己判断による利用は避けてください。お茶としてお楽しみいただくのは、葉を乾燥させて刻んだ部分のみです。

びわの葉茶のおいしい淹れ方

基本

びわの葉 約5gを急須やティーポットに入れ、熱湯を300〜400mL注ぎます。5分ほど蒸らしてからお召し上がりください。

煮出し

やかんに700mL〜1Lの水を沸かし、びわの葉 約5gを入れて弱火で5分ほど煮出します。味わいに深みが増します。

アイス

煮出しでやや濃いめに抽出し、粗熱を取ってから冷蔵庫で冷やします。氷を入れたグラスに注いでお召し上がりください。

びわの葉茶 100gの商品写真

商品情報

品名
びわの葉(びわのは)
内容量
100g(目安:約20杯分)
形態
リーフ(刻み)
原産地
国産
カフェイン
含まない(ノンカフェイン)
価格
750円(税込)

江戸の夏に親しまれた和漢の葉を、現代の暮らしの一杯に。ほうじ茶のような香ばしさとほのかな甘み、ノンカフェインで時間を選ばないびわの葉茶を、ぜひ一度お試しください。

妊娠中の方、授乳中の方は、ご使用前に医師または薬剤師にご相談ください。

びわの葉茶のよくある質問

びわの葉茶にカフェインは入っていますか?

カフェインは含まれていません。就寝前やカフェインを控えたい方にも安心してお飲みいただけます。お子様からご年配の方まで、時間を気にせずお楽しみいただけるお茶です。

びわの葉茶はどんな味ですか?苦くありませんか?

ほうじ茶に通じる穏やかな香ばしさがあり、口に含むとほんのりとした甘みが感じられます。苦味はあるものの穏やかで、クセが少なく飲みやすいお茶です。冷やすとすっきりとした味わいが際立ちます。

夏に冷やして飲んでもおいしいですか?

はい。やや濃いめに煮出して冷やすと、すっきりとした味わいが際立ち、夏場の冷茶にも向いています。江戸時代には「枇杷葉湯」として夏に親しまれた歴史もあり、冷たくしてお楽しみいただくのもおすすめです。

庭のびわの葉をそのままお茶に使えますか?

ご家庭のびわの葉を使う場合は、葉の裏側にある細かい絨毛(毛)をしっかり取り除き、よく洗ってから乾燥させてお使いください。絨毛は喉を刺激することがあります。なお、びわの種(核)はアミグダリンという成分を多く含むため、お茶には使わないでください。当店の商品は、飲みやすいよう下処理を済ませた葉の部分のみを刻んで仕上げています。

咳やのどと結びつけて紹介されるのはなぜですか?

漢方では生薬「枇杷葉(ビワヨウ)」が肺・胃に帰経する「化痰止咳平喘薬(けたんしがいへいぜんやく)」の範疇に分類され、苦味で気を降ろし肺にはたらきかける素材として伝統的に整理されてきたためです。医薬品的な効能をうたうものではありません。

肌の手当てにも使われてきたと聞きました。

各地で「びわの葉風呂」や葉を用いた手当て(びわの葉療法)が民間に伝えられてきました。タンニンを含むことから、あせも・湿疹が気になる時季の入浴などに古くから親しまれてきた経緯があります。飲用茶としての効能を示すものではありません。

妊娠中・授乳中でも飲めますか?

カフェインは含まれていませんが、びわの葉は漢方では「微寒(やや冷やす性質)」とされるため、妊娠中・授乳中の方は念のため医師または薬剤師にご相談のうえでお召し上がりください。

送料はいくらですか?送料無料はありますか?

送料は配送地域によって異なり、ご注文手続きの画面で自動的に計算されます。商品を入力先住所とあわせてご確認ください。なお、合計15,000円(税込)以上のご購入で送料が無料になります。

注文してからどのくらいで発送されますか?

13時までにいただいたご注文は、当日中に発送いたします。ただし水曜・祝日は定休日のため、翌営業日以降の発送となります。また、臨時休業をいただく場合もございますので、お急ぎの際はあらかじめご了承ください。

返品・交換はできますか?

衛生上、お客様のご都合による返品・交換は承っておりません。ただし、破損・誤配送・品質異常など商品に不備があった場合は、商品到着後7日以内にご連絡いただければ、交換または返金にて対応いたします。

どのような支払い方法が使えますか?

各種クレジットカード(VISA・Mastercard・American Express・JCB・Diners Club)と、コンビニ決済がご利用いただけます。

相性のよい組み合わせ

びわの葉茶は単味でも楽しめますが、他の和漢素材と合わせることで、味わいの幅が広がります。文献にもみられる相性のよい組み合わせをご紹介します。

桑の葉茶(クワノハ・桑葉)

クセが少なく、ほんのりとした自然な甘みのある桑の葉。そのさわやかな青みが、びわの葉のほうじ茶のような香ばしさに重なり、まろやかで奥行きのあるすっきりとした一杯に仕上がります。びわの葉と桑の葉は、ともに肺をうるおす養生の方向で文献にもみられる葉どうしの組み合わせです。

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柿の葉

柿の葉の穏やかな渋みと、後から残るまろやかな甘みが、びわの葉のやさしい甘みと調和し、雑味の少ない素直な飲み口に厚みを添えます。ともに涼やかな葉茶どうしで、伝統的にうるおいをいたわる方向で穏やかに重なる、文献にもみられる取り合わせです。

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なつめ(大棗)

ほんのりとした自然な甘みをもつなつめを合わせると、びわの葉の穏やかな苦味がやわらぎ、冷えやすい方にも取り入れやすいまろやかな甘みが広がります。微寒のびわの葉に、甘く温める性質のなつめを添えて全体を整える、苦味をやわらげる取り合わせとして文献にもみられます。

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本ページでご紹介している内容は、生薬の伝統的な使われ方や漢方理論に基づく情報であり、特定の疾病に対する効能効果を示すものではありません。食品として、日々の暮らしの中でお楽しみください。体調に不安のある方は、医師または薬剤師にご相談ください。
漢方薬局 下田康生堂 店舗外観

漢方薬局 下田康生堂

千葉県富里市日吉台4-9-11

TEL:0476-22-4160

監修:薬剤師・国際中医専門員 下田健一郎

参考文献

  1. 武田薬品工業 京都薬用植物園「ビワ」
  2. ツムラ 漢方ビュー 生薬辞典「枇杷葉」
  3. 熊本大学薬学部 薬用植物園 薬草データベース「ビワ」
  4. 『日本薬局方』「ビワヨウ(枇杷葉)」の項
  5. 『中薬大辞典』(上海科学技術出版社/小学館)「枇杷葉」の項

最終確認:2026年5月31日