痔は性別や年齢を問わず、誰でも患う可能性がある身近な病気です。命に関わるような疾患ではありませんが、痛みや出血のある不快な状態が続くと、日常生活や仕事に支障が出てしまうことも。
症状が悪化する前に、早めの対処で改善することが大切です。

痔のタイプは大きく分けて3種類。肛門の内部や外側にいぼ状の腫れができる「いぼ痔」(痔核)、肛門の皮膚が切れる「きれ痔」(裂肛)、肛門内部に膿が溜まり、おしりに膿の出る穴ができる「あな痔」(痔ろう)があります。

中医学では、こうした痔の症状は、体内に溜まった「湿(しつ)」(余分な水分や汚れ)や「熱」、肛門部の「瘀血(おけつ)」(血行不良)が主な原因と考えます。
飲み過ぎ、食べ過ぎなどによって体内に湿・熱が溜まると、「脾胃(ひい)」(胃腸)の不調を招いて下痢や便秘になり、これが痔の原因に。
また、慢性的な便秘や下痢、妊娠・出産、座りっぱなし・立ちっぱなしの状態などは、肛門部を圧迫して瘀血を起こす原因となります。
こうした肛門部の瘀血が痔につながる他、身体全体の瘀血は便秘の原因にもなるため、中医学では痔と瘀血には密接な関係があると考えるのです。

いずれにしても、痔の症状には食事や排便、仕事など、普段の生活が大きく関わっています。薬に頼るだけでなく、生活習慣を見直して”痔になりにくい体質”をつくるよう心がけましょう。

2018年02月12日